運用ガイド
本装置が取得した経路情報の表示に,OSPFの経路情報が存在しない場合は,次の表に示す障害解析方法に従って原因の切り分けを行ってください。
表8-25 OSPFの障害解析方法
項番 確認内容・コマンド 対応 1 OSPFのインタフェース状態を確認します。
show ip ospf interface <IP Address>インタフェースの状態がDRまたはP to Pの場合は項番3へ。 インタフェースの状態がBackupDRまたはDR Otherの場合は項番2へ。 インタフェースの状態がWaitingの場合は,時間を置いてコマンド再投入してください。項番1へ。 2 Neighbor ListよりDRとの隣接ルータ状態を確認します。 DRとの隣接ルータ状態がFull以外の場合は項番4へ。 DRとの隣接ルータ状態がFullの場合は項番5へ。 3 Neighbor Listより全隣接ルータ状態を確認します。 一部の隣接ルータ状態がFull以外の場合は項番4へ。 全隣接ルータ状態がFullの場合は項番5へ。 4 コンフィグレーションでOSPFの定義が正しいか確認してください。 コンフィグレーションが正しい場合は項番5へ。 コンフィグレーションが正しくない場合はコンフィグレーションを修正してください。 5 OSPF経路を学習している経路を確認してください。
show ip route all-routes経路がInActiveまたは存在しない場合には項番6へ。 経路がActiveの場合は障害情報を収集してください。
dump protocols unicast all※6 コンフィグレーションでフィルタリングしていないか確認してください。 コンフィグレーションが正しい場合には項番7へ。 コンフィグレーションが正しくない場合はコンフィグレーションを修正してください。 7 隣接ルータがOSPF経路を広告しているか確認してください。 広告している場合は該当ルータで障害情報を収集してください。
dump protocols unicast all※広告していない場合は隣接ルータを確認してください。
- 注※ 障害情報収集コマンドを実行すると,次に示すエリアにファイルが作成されます。
- 格納エリア:/primaryMC/var/rtm
- ファイル名:rt_traceとrt_dump.gz
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