解説書 Vol.2

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9.1.2 SNMPエージェント機能

本装置のSNMPエージェントは,ネットワーク上の装置内部に組み込まれたプログラムです。装置内の情報をSNMPマネージャに提供する機能があります。装置内にある各種情報をMIB(Management Information Base)と呼びます。SNMPマネージャは,装置の情報を取り出して編集・加工し,ネットワーク管理を行うための各種情報をネットワーク管理者に提供するソフトウェアです。MIB取得の例を次の図に示します。

図9-2 MIB取得の例

[図データ]

本装置の運用コマンドにはMIB情報を表示するためのSNMPコマンドがあります。このコマンドは,自装置およびリモート装置のSNMPエージェントのMIBを表示します。ただし,ネットワーク管理を効率よく行うためには,JP1/Cm2/Network Node ManagerなどのSNMPマネージャを購入して運用することをお勧めします。

本装置では,SNMPv1(RFC1157),SNMPv2(RFC1901),およびSNMPv3(RFC3410)をサポートしています。SNMPマネージャを使用してネットワーク管理を行う場合は,SNMPv1,SNMPv2,またはSNMPv3プロトコルで使用してください。

また,SNMPエージェントはトラップ(Trap)と呼ばれるイベント通知(主に障害発生の情報など)機能があります。SNMPマネージャは,トラップを受信することで定期的に装置の状態変化を監視しなくても変化を知ることができます。ただし,トラップはUDPを使用しているため,装置からSNMPマネージャに対するトラップが到達確認できません。そのため,ネットワークの輻輳などによって,トラップがマネージャに到達しない場合があります。トラップの例を次の図に示します。

図9-3 トラップの例

[図データ]

本装置のSNMPプロトコルはIPv6に対応しています。コンフィグレーションに設定したSNMPマネージャのIPアドレスによって,IPv4またはIPv6アドレスが設定されているSNMPマネージャからのMIB要求や,SNMPマネージャへのトラップ送信を行うことができます。IPv4/IPv6 SNMPマネージャからのMIB要求と応答の例を次の図に示します。

図9-4 IPv4/IPv6 SNMPマネージャからのMIB要求と応答の例

[図データ]

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