解説書 Vol.2

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5.3.4 バックアップ固定機能

バックアップ固定機能によって,GSRPスイッチを強制的にバックアップ状態にすることができます。コンフィグレーション(コンフィグレーションコマンドgsrpのbackup-lockサブコマンド)によって,バックアップ(固定)状態になり,コンフィグレーションが削除されるまで本状態で留まり続けます。バックアップ(固定)状態では,バックアップ状態と同様,GSRP制御フレーム以外のフレームの中継は行いません。

GSRPでは,マスタ状態とバックアップ状態の選択要因としてアクティブポート数を使います。アクティブポート数はVLANグループに所属しているVLANのポート数であり,VLANにポートを追加するときや,ネットワーク構成を変更するときはアクティブポート数の増減が伴います。このようなとき,通常はマスタ状態およびバックアップ状態の両方の装置に同じ変更が反映されますが,作業中,一時的にバックアップ状態の装置のアクティブポート数がマスタ状態の装置を超えると,マスタ状態とバックアップ状態の切り替えが発生します。

マスタ状態とバックアップ状態の選択基準に関わる設定や構成を変更する際に,作業の完了が確認できるまでの間は強制的にバックアップ状態にすることで安全に構成変更を行うことができます。これによって,設定や構成の変更作業時にGSRPの切り替えが発生することを回避できます。

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