運用コマンドレファレンス Vol.1


show port

装置に実装されたイーサネットポートの情報を一覧表示します。

[入力形式]

show port [<port list>]
show port protocol [<port list>]
show port statistics [<port list>] [{ up | down }] [discard]
show port transceiver [<port list>] [detail]
show port vlan [<port list>] [{ access | trunk | protocol | mac | tunnel }]

[入力モード]

一般ユーザモードおよび装置管理者モード

[パラメータ]

<port list>

指定ポート番号(リスト形式)に関するイーサネットポートの情報を一覧表示します。<port list>の指定方法および値の指定範囲については,「パラメータに指定できる値」を参照してください。

本パラメータ省略時の動作

ポートを限定しないで,情報を一覧表示します。

protocol

ポートのプロトコル情報を表示します。

statistics

装置に実装されたポートの送受信パケット数および廃棄パケット数を表示します。

{ up | down }
up

ポート状態が正常動作中(up)となっているポートの情報を表示します。

down

ポート状態が正常動作中(up)以外となっているポートの情報を表示します。正常動作中(up)以外の状態を以下に示します。

  • 回線障害中:down

  • 初期化中,オートネゴシエーション中:init

  • 回線テスト中:test

  • 障害中:fault

  • inactivateコマンドによる運用停止状態:inact

  • コンフィグレーションコマンドshutdown,schedule-power-control shutdownによる運用停止状態:dis

本パラメータ省略時の動作

ポートを限定しないで,情報を一覧表示します。

discard

廃棄パケット数が1以上の値となっているポートの情報だけ表示します。

本パラメータ省略時の動作

条件を限定しないで,情報を一覧表示します。

transceiver

着脱可能トランシーバ対応ポートのトランシーバ実装有無,種別,識別情報を一覧表示します。

本パラメータにより,トランシーバ個々の識別情報を確認できます。

detail

詳細なトランシーバ情報を表示します。

本パラメータ省略時の動作

通常のトランシーバ情報を表示します。

vlan

ポートのVLAN情報を表示します。

{ access | trunk | protocol | mac | tunnel }

特定の種類のポートを表示する場合に指定します。

access

アクセスポートのVLAN情報を表示します。

trunk

トランクポートのVLAN情報を表示します。

protocol

プロトコルポートのVLAN情報を表示します。

mac

MACポートのVLAN情報を表示します。

tunnel

トンネリングポートのVLAN情報を表示します。

本パラメータ省略時の動作

全種類のポートのVLAN情報を表示します。

すべてのパラメータ省略時の動作

実装されている全イーサネットポートの情報を一覧表示します。

[スタック構成時の運用]

マスタスイッチからスタックを構成しているすべてのメンバスイッチを対象にコマンドを実行します。メンバスイッチのスイッチ番号を指定してコマンドを実行することもできます。

なお,remote commandコマンドも使用できます。

remote command all show port
remote command all show port protocol
remote command all show port statistics [{ up | down }] [discard]
remote command all show port transceiver [detail]
remote command all show port vlan [{ access | trunk | protocol | mac | tunnel }]
remote command <switch no.> show port [<port list>]
remote command <switch no.> show port protocol [<port list>]
remote command <switch no.> show port statistics [<port list>] [{ up | down }] [discard]
remote command <switch no.> show port transceiver [<port list>] [detail]
remote command <switch no.> show port vlan [<port list>] [{ access | trunk | protocol | mac | tunnel }]

[実行例1]

図20‒15 ポートのリンク情報一覧表示の実行結果画面例
> show port
Date 20XX/01/14 10:56:37 UTC
Port Counts: 84
Port  Name           Status   Speed           Duplex     FCtl FrLen ChGr/Status
 0/ 1 ftygeth1/0/1   down     40GBASE-CU1M    full(auto) -     -      2/down
 0/ 2 ftygeth1/0/2   down     -               -          -     -      -/-
 0/ 3 ftygeth1/0/3   up       40GBASE-SR4     full       off   -      -/-
 0/ 4 ftygeth1/0/4   down     40GBASE-CU1M    full(auto) -     -      -/-
 1/ 1 geth1/1/1      up       1000BASE-T      full(auto) off   1518   -/-
 1/ 2 geth1/1/2      down     -               -          -     -      -/-
 1/ 3 geth1/1/3      down     -               -          -     -      -/-
 1/ 4 geth1/1/4      down     -               -          -     -      -/-
 1/ 5 geth1/1/5      down     -               -          -     -      -/-
      :
      :
      :
 4/18 tengeth1/4/18  down     -               -          -     -      -/-
 4/19 tengeth1/4/19  down     -               -          -     -      -/-
 4/20 tengeth1/4/20  down     -               -          -     -      -/-
>

[実行例1の表示説明]

表20‒28 ポートのリンク情報一覧表示説明

表示項目

意味

表示詳細情報

Port Counts

対象ポート数

Port

ポート

NIF番号/ポート番号

Name

ポート名称

当該ポートに割り付けられた名称を表示。

Status

ポート状態

up:運用中(正常動作中)

down:運用中(回線障害発生中)

init:初期化中またはネゴシエーション確立待ち(オートネゴシエーション機能が動作中)

test:回線テスト中

fault:障害中

inact:inactivateコマンドによる運用停止状態

・リンクアグリゲーションのスタンバイリンク機能

・スパニングツリーのBPDUガード機能

・GSRPのポートリセット機能

・片方向リンク障害検出機能によるポート閉塞

・L2ループ検知機能によるポート閉塞

・ストームコントロールによるポート閉塞

dis:コンフィグレーションコマンドshutdown,schedule-power-control shutdownによる運用停止状態

Speed

回線速度

10BASE-T:10BASE-T

100BASE-TX:100BASE-TX

1000BASE-T:1000BASE-T

100BASE-FX:100BASE-FX

1000BASE-LX:1000BASE-LX

1000BASE-SX:1000BASE-SX

1000BASE-LH:1000BASE-LH

1000BASE-BX10-D:1000BASE-BX10-D

1000BASE-BX10-U:1000BASE-BX10-U

1000BASE-BX40-D:1000BASE-BX40-D

1000BASE-BX40-U:1000BASE-BX40-U

1000BASE-LHB:1000BASE-LHB

10GBASE-SR:10GBASE-SR

10GBASE-LR:10GBASE-LR

10GBASE-ER:10GBASE-ER

10GBASE-ZR:10GBASE-ZR

10GBASE-CU30CM:10GBASE-CU(30cm)

10GBASE-CU1M:10GBASE-CU(1m)

10GBASE-CU3M:10GBASE-CU(3m)

10GBASE-CU5M:10GBASE-CU(5m)

40GBASE-SR4:40GBASE-SR4

40GBASE-LR4:40GBASE-LR4

40GBASE-CU35CM:40GBASE-CR4(35cm)

40GBASE-CU1M:40GBASE-CR4(1m)

40GBASE-CU3M:40GBASE-CR4(3m)

40GBASE-CU5M:40GBASE-CR4(5m)

-:Speedが不明(10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-Tのオートネゴシエーション設定時で,Statusがup,test以外の場合,Statusがinitまたはfaultの場合,トランシーバ状態がconnect以外の場合,本表示となります。)

Duplex

Duplexモード

full:全二重

full(auto):全二重(オートネゴシエーションによる)

-:Duplexが不明(10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-Tのオートネゴシエーション設定時で,Statusがup,test以外の場合,Statusがinitまたはfaultの場合,トランシーバ状態がconnect以外の場合,本表示となります。)

FCtl

フロー制御

on:フロー制御有効

off:フロー制御無効

-:Statusがup,test以外の場合

FrLen

最大フレーム長

当該ポートの最大フレーム長をオクテットで表示。

-:Statusがup,test以外の場合,またはスタックポートの場合

ChGr /Status

チャネルグループとステータス

ポートが所属するチャネルグループ/ステータス

チャネルグループ番号:1〜48(スタック構成時は1〜96)

up:データパケット送受信可能状態

down:データパケット送受信不可能状態

dis:リンクアグリゲーション停止(disable)状態

リンクアグリゲーションに所属しないポートの場合は"-/-"を表示します。

スタック構成時,バックアップスイッチのステータスは"-"を表示します。

[実行例2]

図20‒16 ポートのプロトコル情報一覧表示実行結果画面例
> show port protocol
Date 20XX/01/14 10:56:37 UTC
Port Counts: 84
Port  Name           Type        VLAN  STP   QoS Filter MACTbl   Ext.
 0/ 1 ftygeth1/0/1   Trunk          4    0     0      0      0   - - - - - -
 0/ 2 ftygeth1/0/2   Access         1    0     0      0      0   - - - - - -
 0/ 3 ftygeth1/0/3   Stack          0    0     0      0      0   - - - - - -
 0/ 4 ftygeth1/0/4   Stack          0    0     0      0      0   - - - - - -
 1/ 1 geth1/1/1      Trunk          4    0     0      0      0   - - - - - -
 1/ 2 geth1/1/2      Access         1    0     0      0      0   - - - - - -
 1/ 3 geth1/1/3      Access         1    0     0      0      0   - - - - - -
 1/ 4 geth1/1/4      Access         1    0     0      0      0   - - - - - -
 1/ 5 geth1/1/5      Access         1    0     0      0      0   - - - - - -
           :
           :
           :
>

[実行例2の表示説明]

表20‒29 ポートのプロトコル情報一覧の表示説明

表示項目

意味

表示詳細情報

Port Counts

対象ポート数

Port

ポート

NIF番号/ポート番号

Name

ポート名称

当該ポートに割り付けられた名称を表示。

Type

ポートの種別

Protocol:プロトコルVLANポート

Trunk:トランクポート

Access:アクセスポート

MAC:MAC VLANポート

Tunnel:トンネリングポート

Stack:スタックポート

VLAN

共用VLAN数

ポートを共用しているVLAN数(デフォルトVLAN,suspend状態のVLANも含みます)。

STP

スパニングツリーのトポロジ計算の数

single使用の場合:1

pvst+使用の場合:pvst+設定VLAN数

mstp使用の場合:インスタンス数

(singleとpvst+混在時はpvst+設定VLAN数+1)

QoS

QoSフローリスト数

ポートに設定されているQoSフローリストの数を表示します。ポートの属すVLANに設定されているQoSフローリストの数を含みます。

Filter

アクセスリスト数

ポートに設定されているアクセスリストの数を表示します。ポートの属すVLANに設定されているアクセスリストの数を含みます。ただし,暗黙の廃棄は含みません。

MACTbl

学習しているMACアドレステーブルのダイナミックエントリ数

ダイナミックに学習したMACアドレステーブルエントリ数を表示します。

Ext.

拡張機能情報

I:中継遮断情報が設定されていることを示します。

S:ストームコントロール情報が設定されていることを示します。

T:Tag変換が設定されていることを示します。

L:LLDPが動作していることを示します。

O:OADPが動作していることを示します。

A:Ring Protocolが動作していることを示します。

該当する拡張機能が設定または動作していない場合は"-"を表示します。

[実行例3]

図20‒17 ポートの送受信パケット数および廃棄パケット数実行結果画面例
show port statistics 
Date 20XX/01/14 10:56:37 UTC
Port Counts: 84
Port  Name           Status T/R  All packets   Multicast   Broadcast     Discard
 0/ 1 ftygeth1/0/1   down   Tx   41601114258 32945109231           1           0
                            Rx    6352088724       15118           8           0
 0/ 2 ftygeth1/0/2   down   Tx             0           0           0           0
                            Rx             0           0           0           0
 0/ 3 ftygeth1/0/3   up     Tx  230169902708 25895910148      557807           0
                            Rx   34671538289       66885     1487508           0
 0/ 4 ftygeth1/0/4   down   Tx   42422843302 41973185821         160           0
                            Rx    5839856540        5593       42399           0
 1/ 1 geth1/1/1      up     Tx         36060       36012          48           0
                            Rx  267868905982 67868905982           0           0
 1/ 2 geth1/1/2      down   Tx             0           0           0           0
                            Rx             0           0           0           0
 1/ 3 geth1/1/3      down   Tx             0           0           0           0
                            Rx             0           0           0           0
 1/ 4 geth1/1/4      down   Tx             0           0           0           0
                            Rx             0           0           0           0
 1/ 5 geth1/1/5      down   Tx             0           0           0           0
                            Rx             0           0           0           0
           :
           :
           :
>

[実行例3の表示説明]

表20‒30 ポートの送受信パケット数および廃棄パケット数の表示

表示項目

意味

表示詳細情報

Port Counts

対象ポート数

Port

ポート

NIF番号/ポート番号

Name

ポート名称

当該ポートに割り付けられた名称を表示。

Status

ポート状態

up:運用中(正常動作中)

down:運用中(回線障害発生中)

init:初期化中またはネゴシエーション確立待ち(オートネゴシエーション機能が動作中)

test:回線テスト中

fault:障害中

inact:inactivateコマンドによる運用停止状態

・リンクアグリゲーションのスタンバイリンク機能

・スパニングツリーのBPDUガード機能

・GSRPのポートリセット機能

・片方向リンク障害検出機能によるポート閉塞

・L2ループ検知機能によるポート閉塞

・ストームコントロールによるポート閉塞

dis:コンフィグレーションコマンドshutdown,schedule-power-control shutdownによる運用停止状態

T/R

受信/送信

Tx:送信

Rx:受信

All packets

全パケット数(エラーパケットを含む)

Multicast

マルチキャスト・パケット数

Broadcast

ブロードキャスト・パケット数

Discard

廃棄パケット数

[実行例4]

図20‒18 トランシーバの情報一覧表示実行結果画面例(QSFP+ポート以外)
> show port transceiver 1/1/1-1/1/20
Date 20XX/01/14 10:56:38 UTC
Port Counts: 20
Port: 1/ 1 Status:notconnect  Type:SFP+  Speed:-
            Vendor name:-                     Vendor SN :-               
            Vendor PN  :-                     Vendor rev:-   
Port: 1/ 2 Status:notconnect  Type:SFP+  Speed:-
            Vendor name:-                     Vendor SN :-               
            Vendor PN  :-                     Vendor rev:-   
           :
           :
           :
Port: 1/19 Status:connect  Type:SFP+  Speed:10GBASE-SR
            Vendor name:FINISAR CORP.         Vendor SN :AK30QFR         
            Vendor PN  :FTLX8571D3BCL-H8      Vendor rev:A   
Port: 1/20 Status:connect  Type:SFP+  Speed:10GBASE-SR
            Vendor name:FINISAR CORP.         Vendor SN :AK214XT         
            Vendor PN  :FTLX8571D3BCL-H8      Vendor rev:A   
>

[実行例5]

図20‒19 トランシーバの詳細情報一覧表示実行結果画面例(QSFP+ポート以外)
> show port transceiver 1/1/19-20 detail
Date 20XX/01/14 10:56:38 UTC
Port Counts: 2
Port: 1/19 Status:connect  Type:SFP+  Speed:10GBASE-SR
            Vendor name:FINISAR CORP.         Vendor SN :AK30QFR         
            Vendor PN  :FTLX8571D3BCL-H8      Vendor rev:A   
            Tx power   :-1.9dBm               Rx power  :-2.7dBm 
Port: 1/20 Status:connect  Type:SFP+  Speed:10GBASE-SR
            Vendor name:FINISAR CORP.         Vendor SN :AK214XT         
            Vendor PN  :FTLX8571D3BCL-H8      Vendor rev:A   
            Tx power   :-2.0dBm               Rx power  :-2.4dBm 
>

[実行例4,5の表示説明]

表20‒31 トランシーバ情報一覧の表示(QSFP+ポート以外)

表示項目

意味

表示詳細情報

Port Counts

対象ポート数

Port

ポート

NIF番号/ポート番号

Status

トランシーバ状態

connect:実装

notconnect:未実装

not support:未サポートのトランシーバが実装

-:トランシーバ状態が不明(ポート状態がinitまたはfaultの場合,本表示となります。)

Type

トランシーバ種別

SFP:SFP

SFP+:SFP+

-:トランシーバ種別が不明(SFP/SFP+共用ポートでトランシーバ状態がnotconnectの場合,本表示となります)

Speed

回線速度

10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T:10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T

100BASE-FX:100BASE-FX

1000BASE-LX:1000BASE-LX

1000BASE-SX:1000BASE-SX

1000BASE-LH:1000BASE-LH

1000BASE-BX10-D:1000BASE-BX10-D

1000BASE-BX10-U:1000BASE-BX10-U

1000BASE-BX40-D:1000BASE-BX40-D

1000BASE-BX40-U:1000BASE-BX40-U

1000BASE-LHB:1000BASE-LHB

10GBASE-SR:10GBASE-SR

10GBASE-LR:10GBASE-LR

10GBASE-ER:10GBASE-ER

10GBASE-ZR:10GBASE-ZR

10GBASE-CU30CM:10GBASE-CU(30cm)

10GBASE-CU1M:10GBASE-CU(1m)

10GBASE-CU3M:10GBASE-CU(3m)

10GBASE-CU5M:10GBASE-CU(5m)

-:回線速度が不明(ポート状態がinitまたはfault,トランシーバ状態がconnect以外の場合,本表示となります。)

Vendor name

ベンダ名

ベンダ名を表示します。※1※2

Vendor SN

ベンダシリアル番号

ベンダで付与されたシリアル番号を表示します。※1※2

Vendor PN

ベンダ部品番号

ベンダで付与された部品番号を表示します。※1※2

Vendor rev

ベンダリビジョン

ベンダで付与された部品番号のリビジョンを表示します。※1※2

Tx power

送信光パワー

送信光パワーをdBmで表示します。※1※2※3※4

Rx power

受信光パワー

受信光パワーをdBmで表示します。※1※2※3※4

注※1

トランシーバ状態が,実装(connect)および障害中(fault)以外の場合は"-"を表示します。

注※2

トランシーバ状態が実装(connect)または障害中(fault)の場合でも,トランシーバ情報を読み込み中の場合は"****"を表示します。再度コマンドを実行することにより情報が表示されます。なお,トランシーバ情報の読み込みに失敗した場合は"-"を表示します。

注※3

光パワーが「-40dBm〜+8.2dBm」の範囲外の場合は"-"を表示します。

注※4

環境条件によって誤差が発生する場合があります。正確な値を調べるには,測定器で測定してください。

[実行例6]

図20‒20 トランシーバの情報一覧表示実行結果画面例(QSFP+ポート)
> show port transceiver 1/0/1-4
Date 20XX/01/14 10:56:38 UTC
Port Counts: 4
Port: 0/ 1 Status:connect  Type:QSFP+  Speed:40GBASE-CU1M
            Vendor name:Molex Inc.            Vendor SN :211730022       
            Vendor PN  :1110409099            Vendor rev:1   
Port: 0/ 2 Status:notconnect  Type:QSFP+  Speed:-
            Vendor name:-                     Vendor SN :-               
            Vendor PN  :-                     Vendor rev:-   
Port: 0/ 3 Status:connect  Type:QSFP+  Speed:40GBASE-SR4
            Vendor name:AVAGO                 Vendor SN :QC220125        
            Vendor PN  :AFBR-79E4Z-D-AX1      Vendor rev:01  
Port: 0/ 4 Status:connect  Type:QSFP+  Speed:40GBASE-CU1M
            Vendor name:Molex Inc.            Vendor SN :211730012       
            Vendor PN  :1110409099            Vendor rev:1   
>

[実行例7]

図20‒21 トランシーバの詳細情報一覧表示実行結果画面例(QSFP+ポート)
> show port transceiver 1/0/1-4 detail
Date 20XX/01/14 10:56:38 UTC
Port Counts: 4
Port: 0/ 1 Status:connect  Type:QSFP+  Speed:40GBASE-CU1M
            Vendor name:Molex Inc.            Vendor SN :211730022       
            Vendor PN  :1110409099            Vendor rev:1   
            Tx1 power  :-                     Rx1 power :-       
            Tx2 power  :-                     Rx2 power :-       
            Tx3 power  :-                     Rx3 power :-       
            Tx4 power  :-                     Rx4 power :-       
Port: 0/ 2 Status:notconnect  Type:QSFP+  Speed:-
            Vendor name:-                     Vendor SN :-               
            Vendor PN  :-                     Vendor rev:-   
            Tx1 power  :-                     Rx1 power :-
            Tx2 power  :-                     Rx2 power :-
            Tx3 power  :-                     Rx3 power :-
            Tx4 power  :-                     Rx4 power :-
Port: 0/ 3 Status:connect  Type:QSFP+  Speed:40GBASE-SR4
            Vendor name:AVAGO                 Vendor SN :QC220125        
            Vendor PN  :AFBR-79E4Z-D-AX1      Vendor rev:01  
            Tx1 power  :-0.5dBm               Rx1 power :-0.7dBm 
            Tx2 power  :-0.4dBm               Rx2 power :-0.8dBm 
            Tx3 power  :-0.4dBm               Rx3 power :-1.3dBm 
            Tx4 power  :-0.4dBm               Rx4 power :-0.6dBm 
Port: 0/ 4 Status:connect  Type:QSFP+  Speed:40GBASE-CU1M
            Vendor name:Molex Inc.            Vendor SN :211730012       
            Vendor PN  :1110409099            Vendor rev:1   
            Tx1 power  :-                     Rx1 power :-       
            Tx2 power  :-                     Rx2 power :-       
            Tx3 power  :-                     Rx3 power :-       
            Tx4 power  :-                     Rx4 power :-       
>

[実行例6,7の表示説明]

表20‒32 トランシーバ情報一覧の表示(QSFP+ポート)

表示項目

意味

表示詳細情報

Port Counts

対象ポート数

Port

ポート

NIF番号/ポート番号

Status

トランシーバ状態

connect:実装

notconnect:未実装

not support:未サポートのトランシーバが実装

-:トランシーバ状態が不明(ポート状態がinitまたはfaultの場合,本表示となります。)

Type

トランシーバ種別

QSFP+:QSFP+

Speed

回線速度

40GBASE-SR4:40GBASE-SR4

40GBASE-LR4:40GBASE-LR4

40GBASE-CU35CM:40GBASE-CR4(35cm)

40GBASE-CU1M:40GBASE-CR4(1m)

40GBASE-CU3M:40GBASE-CR4(3m)

40GBASE-CU5M:40GBASE-CR4(5m)

-:回線速度が不明(ポート状態がinitまたはfault,トランシーバ状態がconnect以外の場合,本表示となります。)

Vendor name

ベンダ名

ベンダ名を表示します。※1※2

Vendor SN

ベンダシリアル番号

ベンダで付与されたシリアル番号を表示します。※1※2

Vendor PN

ベンダ部品番号

ベンダで付与された部品番号を表示します。※1※2

Vendor rev

ベンダリビジョン

ベンダで付与された部品番号のリビジョンを表示します。※1※2

Tx1 power

レーン1送信光パワー

レーン1の送信光パワーをdBmで表示します。※1※2※3※4

Rx1 power

レーン1受信光パワー

レーン1の受信光パワーをdBmで表示します。※1※2※3※4

Tx2 power

レーン2送信光パワー

レーン2の送信光パワーをdBmで表示します。※1※2※3※4

Rx2 power

レーン2受信光パワー

レーン2の受信光パワーをdBmで表示します。※1※2※3※4

Tx3 power

レーン3送信光パワー

レーン3の送信光パワーをdBmで表示します。※1※2※3※4

Rx3 power

レーン3受信光パワー

レーン3の受信光パワーをdBmで表示します。※1※2※3※4

Tx4 power

レーン4送信光パワー

レーン4の送信光パワーをdBmで表示します。※1※2※3※4

Rx4 power

レーン4受信光パワー

レーン4の受信光パワーをdBmで表示します。※1※2※3※4

注※1

トランシーバ状態が,実装(connect)および障害中(fault)以外の場合は"-"を表示します。

注※2

トランシーバ状態が実装(connect)または障害中(fault)の場合でも,トランシーバ情報を読み込み中の場合は"****"を表示します。再度コマンドを実行することにより情報が表示されます。なお,トランシーバ情報の読み込みに失敗した場合は"-"を表示します。

注※3

光パワーが「-40dBm〜+8.2dBm」の範囲外の場合は"-"を表示します。

注※4

環境条件によって誤差が発生する場合があります。正確な値を調べるには,測定器で測定してください。

[実行例8]

図20‒22 ポートのVLAN情報一覧表示実行結果画面例
> show port vlan
Date 20XX/01/15 14:15:00
Port Counts: 84
Port  Name             Status Type       VLAN 
 0/ 1 ftygeth1/0/1     up     Protocl    100,1100-1103
 0/ 2 ftygeth1/0/2     up     Mac        200,1200,1204,1205
 0/ 3 ftygeth1/0/3     up     Trunk      1-4094
 0/ 4 ftygeth1/0/4     up     Trunk      
 1/ 1 geth1/1/1        up     Access     100  (Global IP Network VLAN)
 1/ 2 geth1/1/2        down   Access     1    (DefaultVLAN)
     :
     :
     :
 4/19 tengeth1/4/20    up     Access     1    (DefaultVLAN)
 4/20 tengeth1/4/20    up     Access     1    (DefaultVLAN)
>

[実行例8の表示説明]

表20‒33 ポートのVLAN情報一覧の表示説明

表示項目

意味

表示詳細情報

Switch

スイッチ番号。括弧はスイッチ状態。

スイッチ番号

 Master:スタックを構成(マスタ)

 Backup:スタックを構成(バックアップ)

Port counts

対象ポート数

Port

ポート番号

情報を表示するポートのNIF番号,ポート番号

Name

名称

該当ポートに割り付けられた名称

Status

ポート状態

up:運用中(正常動作中)

down:運用中(回線障害発生中)

init:初期化中またはネゴシエーション確立待ち(オートネゴシエーション機能が動作中)

test:回線テスト中

fault:障害中

inact:inactivateコマンドによる運用停止状態

・リンクアグリゲーションのスタンバイリンク機能

・スパニングツリーのBPDUガード機能

・GSRPのポートリセット機能

・片方向リンク障害検出機能によるポート閉塞

・L2ループ検知機能によるポート閉塞

・ストームコントロールによるポート閉塞

dis:コンフィグレーションコマンドshutdown,schedule-power-control shutdownによる運用停止状態

Type

ポートの種別

Access:アクセスポート

Trunk:トランクポート

Protocol:プロトコルVLANポート

Mac:MAC VLANポート

Tunnel:トンネリングポート

Stack:スタックポート

VLAN

VLAN ID

ポートに設定されているVLANのIDリスト

VLANが一つの場合は(VLAN名称)を併せて表示します。

VLANが存在しない場合は"-"を表示します。

[通信への影響]

なし

[応答メッセージ]

表20‒34 show portコマンドの応答メッセージ一覧

メッセージ

内容

Can't execute for accounts mismatch.

バックアップスイッチのアカウントが不一致のため,本コマンドを実行できません。アカウントを操作するコマンド(adduser,rmuser,password,clear password)を実行して,アカウントを同期してください。

Can't execute.

コマンドを実行できません。再実行してください。

Connection failed to L2 Manager.

L2Managerプログラムとの通信が失敗しました。コマンドを再実行してください。頻発する場合は,restart vlanコマンドでL2Managerプログラムを再起動してください。

Connection failed to Link Aggregation.

リンクアグリゲーションプログラムとの通信が失敗しました。コマンドを再実行してください。頻発する場合は,restart link-aggregationコマンドでLink Aggregationプログラムを再起動してください。

Connection failed to LLDP.

LLDPプログラムとの通信が失敗しました。コマンドを再実行してください。頻発する場合は,restart lldpコマンドでLLDPプログラムを再起動してください。

Connection failed to OADP.

OADPプログラムとの通信が失敗しました。コマンドを再投入してください。頻発する場合は,restart oadpコマンドでOADPプログラムを再起動してください。

Connection failed to Ring Protocol.

Ring Protocolプログラムとの通信が失敗しました。コマンドを再実行してください。頻発する場合は,restart axrpコマンドでRing Protocolプログラムを再起動してください。

Connection failed to Spanning Tree.

Spanning Treeプログラムとの通信が失敗しました。コマンドを再実行してください。頻発する場合は,restart spanning-treeコマンドでSpanning Treeプログラムを再起動してください。

No operational Port.

実行可能なポートはありません。指定パラメータを確認してください。

No such Switch <switch no.>.

指定されたスイッチ番号が存在しません。指定パラメータを確認して再実行してください。

また,メンバスイッチの追加直後などは,コマンドを実行できないことがあります。その場合は,再実行してください。

<switch no.>:スイッチ番号

Switch <switch no.> was deleted from stack.

メンバスイッチはスタック構成から削除されました。

<switch no.>:スイッチ番号

[注意事項]

  1. 廃棄パケット数は,以下の統計項目の合計値を表示します。

    表20‒35 廃棄パケット数の算出に使用する統計項目

    ポート

    統計項目

    送信

    受信

    イーサネット

    Late collision

    Excessive collisions

    Excessive deferral

    CRC errors

    Alignment

    Fragments

    Symbol errors

    Short frames

    Long frames

  2. 以下の場合,統計情報のカウンタ値はクリアされます。

    • 装置起動時

    • clear countersコマンド実行時

    • NIFに対して,inactivate nifコマンドによりinactive状態を指示したあとに,activate nifコマンドによりinactive状態の解除を指示した場合

    • NIFに対して,コンフィグレーションコマンドno power enableによりdisable状態を指示したあとに,コンフィグレーションコマンドpower enableによりdisable状態の解除を指示した場合

    • restart vlanコマンド実行時

    • NIFのハードウェア障害発生時

    • ネットワークインタフェース管理プログラム(nimd)障害発生時

  3. 本コマンドの実行結果が表示されるのは,NIF状態がactive(運用中)のNIF配下の回線だけです。回線を収容するNIFの状態がactive(運用中)以外の場合は,コマンド実行結果は表示されません。

  4. 装置背面40Gポートとの排他動作により,disable状態となるNIF配下のポートは表示されません。

  5. ポートにコンフィグレーションコマンドno switchportが設定されている場合,show port protocol,およびshow port vlanで当該ポートの情報は表示されません。