27.2.2 E2E-TCの設定
E2E-TCの設定例を次の図に示します。
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- [設定のポイント]
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PTPインタフェースに指定するVLAN IDとIPv4アドレスには,VLANインタフェースに設定されているVLAN IDとIPv4アドレスを設定してください。また,PTPメッセージの中継遅延時間の揺らぎを最小限にするため,本装置のPTPメッセージの優先度(CoS)を7(最高優先)に設定してください。
なお,PTPメッセージを送受信するすべてのポートで,PTPを有効にする必要があります。
[コマンドによる設定]
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(config)# interface vlan 100
VLAN ID 100をポートVLANとして作成します。また,VLANコンフィグレーションモードに移行します。
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(config-if)# ip address 192.168.1.1 255.255.255.0
(config-if)# exit
VLAN100にIPv4アドレス192.168.1.1,サブネットマスク255.255.255.0を設定します。
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(config)# ptp source-interface vlan 100 ip-address 192.168.1.1
PTPインタフェースにVLAN 100,IPv4アドレス192.168.1.1を設定します。
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(config)# ip qos-flow-list PTP_PRIORITY
(config-ip-qos)# qos udp any host 224.0.1.129 range 319 320 action cos 7
(config-ip-qos)# exit
IPv4 QoSフローリスト(PTP_PRIORITY)を作成して,PTPメッセージのフレームの優先度を7に設定します。
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(config)# interface range tengigabitethernet 1/1/1-3
ポート1/1/1〜1/1/3のインタフェースモードに移行します。
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(config-if-range)# switchport mode access
(config-if-range)# switchport access vlan 100
ポート1/1/1〜1/1/3をアクセスポートに設定します。また,VLAN 100を設定します。
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(config-if-range)# ptp enable
ポート1/1/1〜1/1/3でPTPを有効にします。
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(config-if-range)# ip qos-flow-group PTP_PRIORITY in
(config-if-range)# exit
ポート1/1/1〜1/1/3で受信側のIPv4 QoSフローリスト(PTP_PRIORITY)を有効にします。
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(config)# ptp run e2e-tc
本装置をE2E-TCに設定します。
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(config)# save
(config)# exit
保存し,コンフィグレーションモードから装置管理者モードに移行します。