コンフィグレーションガイド Vol.3

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30.4.6 MLDv2使用時のIPv6 PIM-SM動作

マルチキャスト配信サーバ(送信元アドレスS1)がPIM-SMで使用するマルチキャストグループG1にマルチキャストパケットを送信し,ホストがMLDv2でグループ参加する場合のIPv6 PIM-SM動作を次に示します。

  1. ホストからマルチキャストグループに参加するためのMLDv2 Report(G1,S1)を受信します。
  2. MLDv2 Report(G1,S1)を受信した装置はランデブーポイントへの最短経路方向にグループアドレス(G1)を含んだPIM-Joinを送信します。
  3. PIM-Joinを受信したランデブーポイントは各グループの存在を認識します。マルチキャストパケットを送信元ネットワークからランデブーポイント経由で各グループメンバーに配送するために,送信元を頂点としたランデブーポイント経由の配送ツリーを形成します。
  4. 送信元から各グループメンバーに対して最短パスで到達できるように,既存のユニキャストルーティングを使用して送信元からの最短パスを決定します(PIM-Joinを送信元への最短経路方向に送信し,最短パス配送ツリーを形成します)。
  5. マルチキャスト配信サーバS1がグループG1宛に送信したマルチキャストパケットを受信した装置は最短パス配送ツリーに従いマルチキャストパケットを中継します。

    図30-16 MLDv2使用時のIPv6 PIM-SM動作概要

    [図データ]

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