コンフィグレーションガイド Vol.3
- グレースフル・リスタート中はコンフィグレーションを変更しないでください。グレースフル・リスタート中にコンフィグレーションを変更するとグレースフル・リスタートに失敗することがあります。
- グレースフル・リスタート中は,グレースフル・リスタートの補助機能が動作しません。
- グレースフル・リスタート中に隣接ルータで障害が発生した場合,グレースフル・リスタートに失敗することがあります。
- グレースフル・リスタート手順が成功しても,隣接装置で本装置から学習した経路情報を保持できなかった場合,通信が停止することがあります。
- 障害によるマスタスイッチの切り替えの場合,マスタスイッチの切り替えが完了しグレースフル・リスタートによる再学習を始めるよりも前に,隣接装置が切断を検出することがあります。各プロトコルの切断検出時間は,マスタスイッチの切り替え所要時間よりも長くなるようにしてください。デフォルト値で運用したときのプロトコル別の切断検出までの最短時間の目安値を次に示します。
- OSPFおよびOSPFv3:25秒
- BGP4およびBGP4+:100秒
- マスタスイッチの切り替え所要時間はインタフェース数に依存します。マスタスイッチの切り替え所要時間の目安値を次の表に示します。
表7-13 マスタスイッチの切り替え所要時間の目安値
インタフェース数※ マスタスイッチの切り替え所要時間(秒) 100 20 250 30 512 40 1024 60 注※ 同一インタフェースそれぞれにIPv4アドレスとIPv6アドレスを設定した場合。
なお,この目安値は,NTP,マルチキャストルーティングプロトコルなど,ほかのレイヤ3機能が同時動作していない場合のものです。これらの機能が同時に動作する場合は,マスタスイッチの切り替え所要時間が長くなることがあります。
また,コンフィグレーションの更新直後や,ソフトウェアアップデートまたはリストアによる装置再起動直後にも,マスタスイッチの切り替え所要時間が長くなることがあります。
- マスタスイッチを切り替えた場合,新しいマスタスイッチは,グレースフル・リスタートが完了するまで切り替え中の状態となります(運用コマンドshow switchでスイッチ状態に(Switchover)を表示します)。
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