コンフィグレーションコマンドレファレンス Vol.1

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qos(mac qos-flow-list)

MAC QoSフローリストでのフロー検出条件,および動作指定を指定します。

[入力形式]

情報の設定・変更
[<sequence>] qos {フロー検出条件} [動作指定]
  • フロー検出条件
    {<source mac> <source mac mask> | host <source mac> | any}{<destination mac> <destination mac mask> | host <destination mac> | any | bpdu | cdp | lacp | lldp | oadp | pvst-plus-bpdu | slow-protocol}[<ethernet type>] [vlan <vlan id>] [user-priority <priority>]
  • 動作指定
    action [{[cos <cos>] [replace-user-priority <priority>] | copy-user-priority}] [discard-class <class>] [max-rate {<kbit/s> | <Mbit/s>M | <Gbit/s>G} [max-rate-burst {<kbyte> | <Mbyte>M}]] [min-rate {<kbit/s> | <Mbit/s>M | <Gbit/s>G} [min-rate-burst {<kbyte> | <Mbyte>M}] [penalty-discard-class <class>]]

情報の削除
no <sequence>

[入力モード]

(config-mac-qos)

[パラメータ]

<sequence>
作成および,変更するQoSフローリスト内シーケンス番号を指定します。
  1. 本パラメータ省略時の初期値
    QoSフローリスト内に条件がない場合,初期値は10です。
    条件を設定してある場合,設定してある適用順序の最大値+10です。
    ただし,適用順序の最大値が4294967284より大きい値を設定した場合は省略できません。
  2. 値の設定範囲
    1〜4294967294(10進数)を指定します。

{ <source mac> <source mac mask> | host <source mac> | any }
送信元MACアドレスを指定します。すべての送信元MACアドレスを指定する場合はanyを指定します。
  1. 本パラメータ省略時の初期値
    省略できません
  2. 値の設定範囲
    <source mac> <source mac mask>または,host <source mac>,anyを指定します。<source mac>には送信元MACアドレスを指定します。<source mac mask>にはMACアドレスの中で任意の値を許可するビットを立てたマスクをMACアドレス形式で指定します。host <source mac>を入力した場合は<source mac>の完全一致をフロー検出条件とします。anyを指定すると,送信元MACアドレスをフロー検出条件とはしません。
    MACアドレス(nnnn.nnnn.nnnn):0000.0000.0000 〜 ffff.ffff.ffff(16進数)

{<destination mac> <destination mac mask> | host <destination mac> | any | bpdu | cdp | lacp | lldp | oadp | pvst-plus-bpdu | slow-protocol}
宛先MACアドレスを指定します。
すべての宛先MACアドレスを指定する場合はanyを指定します。
  1. 本パラメータ省略時の初期値
    省略できません
  2. 値の設定範囲
    <destination mac> <destination mac mask>,host <destination mac>,any,bpdu,cdp,lacp,lldp,oadp,pvst-plus-bpdu,またはslow-protocolを指定します。
    <destination mac>には宛先MACアドレスを指定します。<destination mac mask>にはMACアドレスの中で任意の値を許可するビットを立てたマスクをMACアドレス形式で指定します。
    host <destination mac>を入力した場合は<destination mac>の完全一致をフロー検出条件とします。
    anyを指定すると,宛先MACアドレスをフロー検出条件とはしません。
    bpduを指定すると,BPDU制御パケットをフロー検出条件とします。
    cdpを指定すると,CDP制御パケットをフロー検出条件とします。
    lacpまたはslow-protocolを指定すると,slowプロトコルパケットをフロー検出条件とします。
    本装置ではLACPとIEEE802.3ah/UDLD機能でslowプロトコルパケットを使用しています。
    lldpを指定すると,LLDP制御パケットをフロー検出条件とします。
    oadpを指定すると,OADP制御パケットをフロー検出条件とします。
    pvst-plus-bpduを指定すると,PVST+制御パケットをフロー検出条件とします。
    MACアドレス(nnnn.nnnn.nnnn):0000.0000.0000 〜 ffff.ffff.ffff(16進数)

<ethernet type>
イーサネットタイプ値を指定します。
  1. 本パラメータ省略時の初期値
    なし(検出条件としません)
  2. 値の設定範囲
    0x0000〜0xffff(16進数),またはイーサネットタイプ名称を指定します。指定可能なプロトコル名称は「表24-9 指定可能なイーサネットタイプ名称」を参照してください。

vlan <vlan id>
VLAN IDを指定します。
本パラメータはイーサネットインタフェースに適用した場合だけ有効です。
  1. 本パラメータ省略時の初期値
    なし(検出条件としません)
  2. 値の設定範囲
    パラメータに指定できる値」を参照してください。

user-priority <priority>
ユーザ優先度を指定します。
  1. 本パラメータ省略時の初期値
    なし(検出条件としません)
  2. 値の設定範囲
    0〜7(10進数)を指定します。

動作パラメータ

action
動作パラメータを設定,変更する場合は必ず本パラメータを動作パラメータ全体の先頭に設定してください。
  1. 本パラメータ省略時の初期値
    なし(動作指定をする場合は省略できません)
  2. 値の設定範囲
    なし

cos <cos>
装置内の優先度を示すインデックス(Cos)を指定します。
  1. 本パラメータ省略時の初期値
    デフォルトのCos値となります。デフォルトのCos値については「コンフィグレーションガイド Vol.2 3.10.2 CoS値・キューイング優先度」を参照してください。
  2. 値の設定範囲
    0〜7(10進数)を指定します。

discard-class <class>
キューイング優先度を指定します。
受信したパケットのキューイング優先度を指定値<class>に変更します。
  1. 本パラメータ省略時の初期値
    デフォルトのキューイング優先度となります。デフォルトのキューイング優先度については「コンフィグレーションガイド Vol.2 3.10.2 CoS値・キューイング優先度」を参照してください。
  2. 値の設定範囲
    1〜3(10進数)を指定します。

replace-user-priority <priority>
ユーザ優先度の書き換え値を指定します。
受信したパケットのユーザ優先度を指定値<priority>に書き換えます。
  1. 本パラメータ省略時の初期値
    なし(ユーザ優先度を書き換えません)。
  2. 値の設定範囲
    0〜7(10進数)を指定します。

copy-user-priority
ユーザ優先度引き継ぎ機能を有効にします。
ユーザ優先度引き継ぎ機能については,「コンフィグレーションガイド Vol.2 3.7.2 ユーザ優先度引き継ぎ」を参照してください。
  1. 本パラメータ省略時の初期値
    なし(ユーザ優先度引き継ぎ機能を使用しません)
  2. 値の設定範囲
    なし

max-rate
最大帯域制御を実施します。
送受信するパケットの帯域監視を行い,指定した最大帯域値を超えた違反パケットを廃棄します。

{ <kbit/s> | <Mbit/s>M | <Gbit/s>G }
最大帯域制御での監視帯域値を指定します。min-rateより大きい値を指定してください。
  1. 本パラメータ省略時の初期値
    なし
  2. 値の設定範囲
    指定可能な監視帯域値については,「■帯域監視の値の設定範囲」を参照してください。

max-rate-burst { <kbyte> | <Mbyte>M }
最大帯域制御でのバーストサイズ(最大帯域を超えて遵守パケットと判定するパケットのバイト数)を設定します。
  1. 本パラメータ省略時の初期値
    128【AX3800S】
    32【AX3650S】
  2. 値の設定範囲【AX3800S】
    <kbyte>:32,64,128,256,512,1000,2000,4000,8000,16000,32000,64000
    <Mbyte>M:1M,2M,4M,8M,16M,32M,64M
    最大帯域制御の監視帯域値が10Gを超える場合,32000,64000,32Mおよび64Mのバーストサイズを指定できます。
  3. 値の設定範囲【AX3650S】
    <kbyte>:32,64,128,256,512,1000,2000,4000,8000,16000
    <Mbyte>M:1M,2M,4M,8M,16M

min-rate
最低帯域監視を実施します。
送受信するパケットの帯域監視を実行し,指定した監視帯域値を超えた違反パケットにペナルティーを科します。ペナルティーはpenalty-discard-classを用いて指定します。

{<kbit/s> | <Mbit/s>M | <Gbit/s>G}
最低帯域監視での監視帯域値を指定します。max-rateより小さい値を指定してください。
なお,回線速度以上の帯域を指定すると,違反時の動作はできません。
  1. 本パラメータ省略時の初期値
    なし
  2. 値の設定範囲
    指定可能な監視帯域値については,「■帯域監視の値の設定範囲」を参照してください。

min-rate-burst { <kbyte> | <Mbyte>M }
最低帯域監視でのバーストサイズ(最低帯域を超えて遵守パケットと判定するパケットのバイト数)を設定します。
  1. 本パラメータ省略時の初期値
    128【AX3800S】
    32【AX3650S】
  2. 値の設定範囲【AX3800S】
    <kbyte>:32,64,128,256,512,1000,2000,4000,8000,16000,32000,64000
    <Mbyte>M:1M,2M,4M,8M,16M,32M,64M
    最低帯域監視の監視帯域値が10Gを超える場合,32000,64000,32Mおよび64Mのバーストサイズを指定できます。
  3. 値の設定範囲【AX3650S】
    <kbyte>:32,64,128,256,512,1000,2000,4000,8000,16000
    <Mbyte>M:1M,2M,4M,8M,16M

penalty-discard-class <class>
最低帯域違反時のキューイング優先度を指定します。
min-rateを使用した最低帯域監視で,違反パケットのキューイング優先度を指定値<class>に変更します。
遵守パケットはdiscard-classの指定に従います。
  1. 本パラメータ省略時の初期値
    なし
  2. 値の設定範囲
    1〜3(10進数)を指定します。

[コマンド省略時の動作]

なし

[通信への影響]

なし

[設定値の反映契機]

設定値変更後,すぐに運用に反映されます。

[注意事項]

  1. 送信元アドレスおよび宛先アドレスにnnnn.nnnn.nnnn ffff.ffff.ffffと入力したときはanyと表示します。
  2. 宛先アドレスにプロトコル名称指定または指定できるプロトコル名称のアドレスを指定している場合はプロトコル名称を表示します。宛先アドレスに指定できるプロトコル名称のアドレスは「表24-10 指定可能な宛先MACアドレス名称」を参照してください。上記以外の送信元アドレスおよび宛先アドレスにnnnn.nnnn.nnnn 0000.0000.0000と入力したときはhost nnnn.nnnn.nnnnと表示します。

[関連コマンド]

mac qos-flow-group

mac qos-flow-list resequence

remark

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