コンフィグレーションコマンドレファレンス Vol.1

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frame-error-notice

フレーム受信エラー,フレーム送信エラー発生時のエラーの通知条件を設定します。フレーム受信エラー,フレーム送信エラーは,軽度の障害発生によって,フレームの受信,送信に失敗してフレームが廃棄されたことを表し,廃棄された要因は統計情報に採取されます。30秒間に発生したエラーの回数と,エラーの発生した割合が本コマンドで設定した設定値以上の場合にエラーを通知します。本コマンドの設定は本装置の全ポートに適用され,送信側,受信側で同一の設定内容となります。

本コンフィグレーションが設定されていない場合は,30秒間に15回以上のエラーが発生したときに,エラーを通知します。

フレーム受信エラー,フレーム送信エラーの対象となるエラー項目の一覧を次の表に示します。

表14-2 対象エラー項目の一覧

項番 エラー項目
受信 送信
1
  • CRC errors
  • Alignment
  • Fragments
  • Jabber
  • Symbol errors
  • Short frames
  • Long frames

  • Late collision
  • Excessive collisions
  • Excessive deferral

エラーが通知された場合は,ログの表示およびプライベートのSNMP通知を送信します。ログについては「メッセージ・ログレファレンス」を参照してください。プライベートのSNMP通知については「MIBレファレンス」を参照してください。

[入力形式]

情報の設定・変更
frame-error-notice [error-frames <frames>] [error-rate <rate>] [{ one-time-display | everytime-display | off }] [exclude <error> [<error>...]]
注 少なくとも一つのパラメータを指定する必要があります。

情報の削除
no frame-error-notice

[入力モード]

(config)

[パラメータ]

error-frames <frames>
エラーの通知条件のうち,エラーの発生回数(エラーフレーム数)の閾値を設定します。
  1. 本パラメータ省略時の初期値
    15
  2. 値の設定範囲
    1〜446400000

error-rate <rate>
エラーの通知条件のうち,エラーの発生した割合の閾値を%(パーセント)単位で指定します。エラーの発生した割合は総フレーム数に対するエラーフレーム数の割合で算出し,小数点以下は切り捨てて,本設定値と比較します。なお,本パラメータを省略した場合は,エラーの発生した割合を通知条件としません。
  1. 本パラメータ省略時の初期値
    エラーの発生した割合を通知条件としない
  2. 値の設定範囲
    1〜100

error-framesパラメータとerror-rateパラメータの設定有無の組み合わせによってエラーの通知条件が異なります。各パラメータの設定有無に対する,エラーの通知条件の一覧を次の表に示します。

表14-3 エラーの通知条件の一覧

項番 パラメータ 送信/受信 エラーの通知条件
error-frames error-rate
1 省略 省略 受信 受信エラーフレーム数が15フレーム以上の場合。
2 送信 送信エラーフレーム数が15フレーム以上の場合。
3 あり 受信 総受信フレーム数に対する受信エラーフレーム数の割合が<rate>で設定した設定値以上の場合。本設定では,エラーの発生回数を通知条件としません。
4 送信 総送信フレーム数に対する送信エラーフレーム数の割合が<rate>で設定した設定値以上の場合。本設定では,エラーの発生回数を通知条件としません。
5 あり 省略 受信 受信エラーフレーム数が<frames>で設定した設定値以上の場合。本設定では,エラーの発生した割合を通知条件としません。
6 送信 送信エラーフレーム数が<frames>で設定した設定値以上の場合。本設定では,エラーの発生した割合を通知条件としません。
7 あり 受信 受信エラーフレーム数が<frames>で設定した設定値以上,かつ総受信フレーム数に対する受信エラーフレーム数の割合が<rate>で設定した設定値以上の場合。
8 送信 送信エラーフレーム数が<frames>で設定した設定値以上,かつ総送信フレーム数に対する送信エラーフレーム数の割合が<rate>で設定した設定値以上の場合。

{ everytime-display | one-time-display | off }
エラーが通知された場合のログの表示有無を指定します。本設定によって,エラーが継続して大量に発生した場合に,ログファイルが本ログで埋め尽くされることを防止できます。なお,本パラメータはプライベートのSNMP通知には影響ありません。プライベートのSNMP通知の送信有無は,snmp-server hostコマンドで指定します。詳細は「snmp-server host」を参照してください。

everytime-display
エラー通知のたびにログを表示します。

one-time-display
最初のエラー通知時だけログを表示し,以後は表示しません。ただし,当該ポートを再起動した場合は,再起動後の最初のエラー通知時に表示します。

off
ログを表示しません。
  1. 本パラメータ省略時の初期値
    one-time-display
  2. 値の設定範囲
    everytime-display,one-time-displayまたはoff

exclude <error> [<error>...]
エラー通知の対象から外すエラー項目を指定します。
<error>には,次に示すエラー項目のうち,一つまたは複数を設定します。同一のエラー項目は複数設定できません。

crc-err
エラー項目CRC errorsを対象外にします。

fragments
エラー項目Fragmentsを対象外にします。

symbol-err
エラー項目Symbol errorsを対象外にします。

short-frames
エラー項目Short framesを対象外にします。

long-frames
エラー項目Long framesを対象外にします。

late-collision
エラー項目Late collisionを対象外にします。

excessive-collisions
エラー項目Excessive collisionsを対象外にします。

excessive-deferral
エラー項目Excessive deferralを対象外にします。
  1. 本パラメータ省略時の初期値
    すべてのエラー項目をエラー通知の対象とします。
  2. 値の設定範囲
    crc-err,fragments,symbol-err,short-frames,long-frames,late-collision,excessive-collisions,excessive-deferral

[コマンド省略時の動作]

すべてのエラー項目をエラー通知の対象として,30秒間に15回以上のエラーが発生した場合に,エラーを通知します。最初のエラー通知時だけログを表示し,以後は表示しません。ただし,該当ポートを再起動した場合は,再起動後の最初のエラー通知時に表示します。

[通信への影響]

なし

[設定値の反映契機]

設定値変更後,すぐに運用に反映されます。

[注意事項]

  1. 本コマンドでコンフィグレーションを設定する際は,少なくともパラメータを一つ以上指定してください。
  2. 本コマンドを入力すると,それまでの設定内容は無効になります。以前の設定内容を引き続き設定したい場合は,本コマンドで再度パラメータを指定してください。

[関連コマンド]

snmp-server host

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