コンフィグレーションガイド Vol.2

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1.1.4 送信側フロー検出モード

本装置では,ネットワーク構成や運用形態を想定して送信側フロー検出モードを用意しています。送信側フロー検出モードは,送信側インタフェースに対するフィルタエントリの配分パターンを決めるモードです。エントリの配分については「コンフィグレーションガイド Vol.1 3. 収容条件」を参照して,使い方に合わせてモードを選択してください。

送信側フロー検出モードはflow detection out modeコマンドで指定します。なお,選択した送信側フロー検出モードはフィルタで有効です。送信側フロー検出モードを変更する場合,受信側および送信側インタフェースに設定された次のコマンドをすべて削除する必要があります。

送信側フロー検出モードを指定しない場合,layer3-1-outがデフォルトのモードとして設定されます。layer3-3-outは,AX3650SでVLANトンネリングが装置に一つも設定されていない場合に使用できます。

送信側フロー検出モードとフロー動作と検出対象インタフェースの関係を次の表に示します。

表1-3 送信側フロー検出モードとフロー動作と検出対象インタフェースの関係

送信側フロー
検出モード名称
運用目的 フロー動作 検出対象
インタフェース
layer3-1-out IPv4パケットに特化したフロー制御を行いたい場合に使用します。 IPv4パケットについて,IPヘッダ,TCP/UDPヘッダ,ICMPヘッダでフレームを検出します

AX3800Sの場合
イーサネット,VLAN

AX3650Sの場合
イーサネット
layer3-2-out IPv4,IPv6パケットやそれ以外のフレームのフロー制御を行いたい場合に使用します。 IPv4,IPv6パケットやそれ以外のフレームは,MACアドレス,イーサネットタイプなどのMACヘッダで検出します。
IPパケットはIPヘッダ,TCP/UDPヘッダ,ICMPヘッダでも検出します。

AX3800Sの場合
イーサネット,VLAN

AX3650Sの場合
イーサネット
layer3-3-out
【AX3650S】
IPv4,IPv6パケットやそれ以外のフレームのフロー制御を行いたい場合に使用します。 IPv4,IPv6パケットやそれ以外のフレームは,MACアドレス,イーサネットタイプなどのMACヘッダで検出します。
IPパケットはIPヘッダ,TCP/UDPヘッダ,ICMPヘッダでも検出します。
VLAN

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