コンフィグレーションガイド Vol.1
スタックポートとは,スタックを構成するメンバスイッチ間を接続するポートで,メンバスイッチ当たり6ポートまで使用できます。AX3830S-32X4QWでは25〜32番のSFP+/SFP共用ポートとQSFP+ポートを,それ以外のAX3800Sでは37〜44番のSFP+/SFP共用ポートとQSFP+ポートを,AX3650SではSFP+/SFP共用ポートだけを,スタックポートとして使用できます。
スタックリンクとは,2台のメンバスイッチのスタックポート間を接続した回線です。スタックリンクは回線で直接接続してください。2台のメンバスイッチを接続するスタックポートの間に,ほかのネットワーク機器を接続しないでください。
メンバスイッチ間はスタックリンクで通信します。メンバスイッチ間の通信帯域を確保するため,スタックポートは10ギガビット以上の帯域を持つインタフェースを使用することをお勧めします。なお,AX3800Sでは10ギガビット以上の帯域に対応したトランシーバを使用したときだけ,スタックポートが動作します。
メンバスイッチ2台のスタックではスタックリンクが必要です。スタックリンクは2本以上設定することをお勧めします。2本以上のスタックリンクで冗長化すると,特定のスタックリンクで障害が発生しても,残りのスタックリンクで動作し続けます。
スタックリンクが2本以上の場合,スタックリンクでメンバスイッチ間の通信をロードバランスします。このとき,スタックリンク同士の通信性能が異なると,ロードバランスの結果パケットが廃棄されるおそれが高くなります。スタックリンクを2本以上設定する場合は,スタックポートに使用するダイレクトアタッチケーブルやトランシーバ種別(SFP/SFP+/QSFP+)を同じにして回線速度を統一してください。
スタックポートは,コンフィグレーションコマンドswitchport modeのstackパラメータで設定します。
なお,スタックポートとして使用するイーサネットインタフェースでは,次に示すコンフィグレーションコマンドだけが設定できます。
- bandwidth
- description
- no snmp trap link-status
- shutdown
これら以外のコンフィグレーションコマンドは,コマンド省略時の動作になります。ただし,次に示すコンフィグレーションコマンドはコマンド省略時の動作にならないため注意してください。
- flowcontrol
受信および送信動作どちらもoffになります。
- link debounce
リンクダウン検出時間はスタックポート固有の値となります。
- mtu
MTUはスタック固有の値となります。コンフィグレーションコマンドsystem mtuの設定値に影響されません。
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