31.4.8 IPv6 PIM-SMタイマ仕様
IPv6 PIM-SMタイマ値を次の表に示します。
タイマ名 |
内容 |
デフォルト値(秒) |
コンフィグレーションによる設定範囲(秒) |
備考 |
---|---|---|---|---|
Hello-Period |
Helloの送信周期 |
30 |
5〜3600 |
− |
Hello-Holdtime |
隣接関係の保持期間 |
105 |
3.5×Hello-Period |
左記計算式より算出。 |
Assert-Timeout |
Assertによる中継抑止期間 |
180 |
− |
− |
Join/Prune-Period |
Join/Pruneの送信周期 |
60 |
30〜3600 |
最大で+50%の揺らぎが生じます。 |
Join/Prune-Holdtime |
経路情報および中継先インタフェースの保持期間 |
210 |
3.5×Join/Prune-Period |
左記計算式より算出。 |
Deletion-Delay-Time |
Prune受信後のマルチキャスト中継先インタフェースの保持期間※1 |
1/3×Join/Prune-Holdtime |
0〜300 |
※2 |
Data-Timeout |
中継エントリの保持期間 |
210 |
0(無期限), 60〜43200 |
最大で+90秒の誤差が発生します。 |
Register-Supression-Timer |
カプセル化送信の抑止期間 |
60 |
− |
最大で±30秒の揺らぎが生じます。 |
Probe-Time |
カプセル化送信の再開確認を送信する時間 |
5 |
5〜60 |
デフォルトの5秒ではRegister-Supression-Timerが満了する5秒前にカプセル化送信の再開確認(Null-Register)を一度だけ送信します。※3 |
C-RP-Adv-Period |
ランデブーポイント候補の通知周期 |
60 |
− |
− |
RP-Holdtime |
ランデブーポイント保持期間 |
150 |
2.5×C-RP-Adv-Period |
左記計算式より算出。 |
Bootstrap-Period |
BSRメッセージ送信周期 |
60 |
− |
− |
Bootstrap-Timeout |
BSRメッセージの保持期間 |
130 |
2×Bootstrap-Period+10 |
左記計算式より算出。 |
Negative-Cache-Holdtime(PIM-SM) |
ネガティブキャッシュの保持期間 |
210 |
10〜3600 |
PIM-SSMの場合は3600秒の固定。 |
(凡例) −:該当しない
- 注※1
-
本タイマ値をコンフィグレーションで設定した場合は設定値を使用しますが,本中継先インタフェースに対して,最後にJoinを受信した時のPIM-Join/Pruneメッセージに含まれるJoin/Prune-Holdtimeを超えない値を中継先インタフェースの保持期間として設定します。
- 注※2
-
本タイマ値はコンフィグレーションで設定された値が優先されるため,RFC2362の規定とは異なった動作をします。ただし,コンフィグレーションで値を指定していない場合にはRFC2362の動作に準じます。
- 注※3
-
本タイマ値を10以上に設定すると,カプセル化送信の再開確認を5秒おきに複数回送信します。コンフィグレーションで値を指定していない場合には,一度だけ送信します。