5.3.7 MACポートにdot1q設定時の動作
MACポートにコンフィグレーションコマンドswitchport mac dot1q vlanでdot1qが設定されている場合,Taggedフレームは固定VLANモードの動作に従って認証されます。
UntaggedフレームはダイナミックVLANモードの動作に従って認証されます。なお,Untaggedフレームは認証前はネイティブVLANに収容され,認証成功後に認証後のVLAN IDに切り替わります。
MACポートにdot1qが設定されている場合の動作を次の図に示します。
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また,該当ポートにコンフィグレーションコマンドmac-authentication dot1q-vlan force-authorizedが設定されている場合,Taggedフレームに対しては認証除外と判断し,MAC認証をしないで通信できます。
ただし,認証除外機能で適用された端末はMAC認証の認証端末として扱われるため,次のことに注意してください。
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               認証除外端末(MACアドレス)は,該当ポートに設定された認証制限数に含まれます。 
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               認証除外端末が解除された時,ログアウトを意味する動作ログメッセージが表示されます。また,認証除外端末をポート間で移動する場合も,いったん認証除外端末が解除されるため,ログアウトを意味する動作ログメッセージが表示されます。 
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               次の契機で認証除外を解除します。 - 
                     運用コマンドによる認証除外解除 運用コマンドclear mac-authentication auth-stateで認証除外端末のMACアドレスを指定すると認証除外を解除します。 また,運用コマンドclear mac-authentication auth-stateですべてのMAC認証済み端末を解除するオプションを指定した場合も,認証除外を解除します。 
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                     認証除外端末接続ポートのリンクダウンによる認証除外解除 認証除外端末が接続しているポートのリンクダウンを検出した際に,該当するポートに接続された端末の認証除外を解除します。 
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                     認証除外端末のMACアドレステーブルエージングによる認証除外解除 認証除外端末のMACアドレステーブルのエージング時間経過後約10分間,認証除外端末からのアクセスがない状態が続いた場合に,認証除外を解除します。 
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                     VLAN設定変更による認証除外解除 コンフィグレーションコマンドで認証除外端末が含まれるVLANの設定を変更した場合,認証除外を解除します。 [コンフィグレーションの変更内容] ・VLANを削除した場合 ・VLANを停止(suspend)した場合 
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                     認証モード切替による認証除外解除 copyコマンドでコンフィグレーションを変更して,認証モードが切り替わる設定をした場合,認証除外を解除します。 
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                     MAC認証の停止による認証除外解除 コンフィグレーションコマンドno mac-authentication system-auth-controlでMAC認証の設定が削除されてMAC認証が停止した場合,認証除外を解除します。 
 
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MACポートにdot1qが設定されている場合のレイヤ2認証の動作を次の表に示します。
| 受信フレーム | IEEE802.1X | Web認証 | MAC認証 | 
|---|---|---|---|
| Untaggedフレーム | VLAN単位認証(動的)で認証 | ダイナミックVLANモードで認証 | ダイナミックVLANモードで認証 | 
| Taggedフレーム | VLAN単位認証(静的)で認証 | 認証できない | 固定VLANモードで認証 |