2.2.1 ユーザ優先度マッピング
ユーザ優先度マッピングは,受信フレームのVLAN Tag内にあるユーザ優先度に基づいて優先度を決定する機能です。本装置では,常にユーザ優先度マッピングが動作し,ユニキャストフレームに対して優先度を決定します。なお,ブロードキャストフレームおよびマルチキャストフレームには,ユーザ優先度マッピングをしないため,優先度決定で決定したCoS値を使用します。
優先度の値には,装置内の優先度を表すCoS値を用います。受信フレームのユーザ優先度の値からCoS値にマッピングし,CoS値によって送信キューを決定します。CoS値と送信キューの対応については,「3.10.3 CoSマッピング機能」を参照してください。
ユーザ優先度は,Tag Controlフィールド(VLAN Tagヘッダ情報)の上位3ビットを示します。なお,VLAN Tagがないフレームは,常にCoS値3を使用します。
フロー制御による優先度決定が動作する場合,ユーザ優先度マッピングよりも優先して動作します。
フレームの種類 |
マッピングされるCoS値 |
|
---|---|---|
VLAN Tagの有無 |
ユーザ優先度値 |
|
VLAN Tagなし |
− |
3 |
VLAN Tagあり※ |
0 |
0 |
1 |
1 |
|
2 |
2 |
|
3 |
3 |
|
4 |
4 |
|
5 |
5 |
|
6 |
6 |
|
7 |
7 |
(凡例)−:該当なし
注※ 次の場合,受信時のユーザ優先度値に関係なく,常にCoS値3でマッピングされます。
-
VLANトンネリングを設定したポートで受信したフレーム