show ip igmp group
IGMPグループ情報を表示します。
[入力形式]
show ip igmp [vrf {<vrf id> | all}] group [<ip address>[/<length>]] [interface vlan <vlan id>] [brief]
[入力モード]
一般ユーザモードおよび装置管理者モード
[パラメータ]
- vrf {<vrf id> | all}【SL-L3A】
-
VRFのIGMPグループ情報を表示します。
<vrf id>指定時は指定VRFのIGMPグループ情報だけ,all指定時はグローバルネットワークを含む全VRFのIGMPグループ情報を表示します。<vrf id>の指定値の範囲は,コンフィグレーションコマンドで設定されたVRF IDになります。
- 本パラメータ省略時の動作
-
グローバルネットワークのIGMPグループ情報を表示します。
- <ip address>[/<length>]
-
グループアドレスにヒットするアドレスを表示します。
<ip address>[/<length>]を指定した場合は,<length>で指定したマスク長分一致した該当するIGMPグループ情報をすべて表示します。
<length>を省略した場合のデフォルト値は32です。
本パラメータとinterfaceパラメータを同時に指定した場合は,両方の条件を満たすエントリをすべて表示します。
- interface vlan <vlan id>
-
指定したインタフェースのグループ情報を表示します。
interface vlan <vlan id>を指定した場合,指定したインタフェースに該当するグループ情報をすべて表示します。
本パラメータと<ip address>[/<length>]パラメータを同時に指定した場合は,両方の条件を満たすエントリをすべて表示します。
- brief
-
IGMPグループ情報を簡易形式で表示します。
- 本パラメータ省略時の動作
-
IGMPグループ情報を標準形式で表示します。
- 各パラメータ省略時の動作
-
本コマンドでは,パラメータを指定してその条件に該当する情報だけを表示できます。
パラメータを指定しない場合は,条件を限定しないで情報を表示します。
複数のパラメータを指定した場合,それぞれの条件に同時に該当する情報を表示します。
- すべてのパラメータ省略時の動作
-
グローバルネットワークのすべてのIGMPグループ情報を標準形式で表示します。
[スタック構成時の運用]
マスタスイッチだけで有効な情報を取得できます。
[実行例]
IGMPグループ情報を表示します。
> show ip igmp group Date 20XX/04/20 12:10:10 UTC Total: 4 groups Group Address/Source Address Interface Version Mode Last Reporter Uptime Expires IGMPv1Time IGMPv2Time IGMPv3Time 225.10.10.1 VLAN0011 1 EXCLUDE 192.20.20.1 05:50 00:55 00:55 00:30 00:25 10.10.10.10 - - - 192.20.20.1 03:55 01:55 - - 00:10 225.10.20.1 VLAN0013 2 EXCLUDE 192.30.30.1 05:30 01:40 --:-- 01:40 00:30 10.10.10.30 - - - 192.30.30.1 04:00 00:50 - - 00:25 10.10.10.40 - - - 192.30.30.1 04:00 00:35 - - 00:25 226.10.30.1 VLAN0015 3 INCLUDE 192.30.40.1 05:15 01:20 --:-- --:-- 01:20 10.10.10.50 - - - 192.30.40.1 04:20 00:22 - - 00:22 226.10.40.1 VLAN0017 3 EXCLUDE 192.30.50.1 05:02 01:13 --:-- --:-- 01:13 10.10.10.50 - - - 192.30.50.1 04:25 00:10 - - 00:43 > > show ip igmp group brief Date 20XX/04/20 12:10:10 UTC Total: 4 groups Group Address Interface Version Mode Source Count 225.10.10.1 VLAN0011 1 EXCLUDE 1 225.10.20.1 VLAN0013 2 EXCLUDE 2 226.10.30.1 VLAN0015 3 INCLUDE 1 226.10.40.1 VLAN0017 3 EXCLUDE 1 > |
[表示説明]
表示項目 |
意味 |
表示詳細情報 |
---|---|---|
VRF【SL-L3A】 |
VRF ID |
対象がグローバルネットワークの場合は表示されません。 |
Total |
全グループ数 |
− |
Group Address |
グループアドレス |
− |
Source Address |
ソースアドレス |
IGMPv2/IGMPv3(EXCLUDEモード)で,PIM-SSMを連携動作させる設定によって,マルチキャストグループに付加されたソースアドレスを表示します。 |
Interface |
インタフェース名 |
− |
Version |
IGMPバージョン情報 |
1:IGMP version 1 2:IGMP version 2 3:IGMP version 3 |
Mode |
グループモード |
INCLUDE:INCLUDEモード EXCLUDE:EXCLUDEモード IGMPバージョン情報が1または2の場合は"EXCLUDE"を表示します。 |
Last Reporter |
グループ最終加入IPアドレス |
静的グループ参加の場合は"static"を表示します。 Reporterが不定の場合は"unknown"を表示します。 |
Uptime |
グループ情報生成経過時間 |
xx:yy xx(分)yy(秒) 60分以上は"1hour","2hours"・・・ ただし,24時間以上は"1day","2days"・・・と表示します。 |
Expires |
グループ情報エイジング(残時間) |
xx:yy xx(分)yy(秒) 60分以上は"1hour","2hours"・・・ ただし,24時間以上は"1day","2days"・・・と表示します。 以下の場合は,"--:--"と表示します。 ・静的グループ参加の場合 ・グループタイマが動作していない場合 |
IGMPv1Time |
IGMPv1互換情報エイジング(残時間) |
xx:yy xx(分)yy(秒) 60分以上は"1hour","2hours"・・・ ただし,24時間以上は"1day","2days"・・・と表示します。 IGMPv1互換情報エイジングタイマが動作していない場合は"--:--"と表示します。 本タイマをソース情報に対して表示する場合は"-"で表示します。 |
IGMPv2Time |
IGMPv2互換情報エイジング(残時間) |
xx:yy xx(分)yy(秒) 60分以上は"1hour","2hours"・・・ ただし,24時間以上は"1day","2days"・・・と表示します。 IGMPv2互換情報エイジングタイマが動作していない場合は"--:--"と表示します。 本タイマをソース情報に対して表示する場合は"-"で表示します。 |
IGMPv3Time |
IGMPv3互換情報エイジング(残時間) |
xx:yy xx(分)yy(秒) 60分以上は"1hour","2hours"・・・ ただし,24時間以上は"1day","2days"・・・と表示します。 IGMPv3互換情報エイジングタイマが動作していない場合は"--:--"と表示します。 |
Source Count |
ソースアドレス数 |
− |
[通信への影響]
なし
[応答メッセージ]
項番 |
メッセージ内容 |
意味 |
---|---|---|
1 |
connection failed to mrp |
マルチキャストルーティングプログラムとの通信が失敗しました。 IPv4マルチキャストルーティングを有効にしたにもかかわらずこのメッセージが出るときは,コマンドを再実行またはコンフィグレーションを確認してください。 |
2 |
illegal address |
指定アドレスが不正です。 指定したアドレスを確認してください。 |
3 |
illegal vrf number <vrf id> |
指定VRFが不正です。 <vrf id>:VRF ID |
4 |
no such interface "<interface name>" |
指定インタフェースでIGMPが動作していません。インタフェース名を確認してください。 <interface name>:指定されたインタフェースに付与するインタフェース名 |
5 |
no such VRF <vrf id> |
指定VRFでPIMが動作していません。 <vrf id>:VRF ID |
6 |
program error occurred: <error message> |
プログラムエラーが発生しました。 コマンドを再実行してください。 <error message>:エラー部位 |
7 |
This command cannot be executed now. |
運用端末でマルチキャストコマンド実行中のため,本コマンドを実行できません。 運用端末でのマルチキャストコマンド実行後,本コマンドを再実行してください。 |
8 |
Unknown command "<command>" |
指定コマンドが不正です。 <command>:指定コマンド名 |
[注意事項]
なし