運用コマンドレファレンス Vol.2


show ipv6 mld interface

MLDインタフェースの状態を表示します。

[入力形式]

show ipv6 mld [vrf {<vrf id> | all}] interface [vlan <vlan id>]

[入力モード]

一般ユーザモードおよび装置管理者モード

[パラメータ]

vrf {<vrf id> | all}【SL-L3A】

VRFのMLDインタフェース情報を表示します。

<vrf id>指定時は指定VRFのMLDインタフェース情報だけ,all指定時はグローバルネットワークを含む全VRFのMLDインタフェース情報を表示します。<vrf id>の指定値の範囲は,コンフィグレーションコマンドで設定されたVRF IDになります。

本パラメータ省略時の動作

グローバルネットワークのMLDインタフェース情報を表示します。

vlan <vlan id>

指定したインタフェースのインタフェース情報を表示します。

本パラメータ省略時の動作

全MLDインタフェース情報を表示します。

すべてのパラメータ省略時の動作

グローバルネットワークのすべてのMLDインタフェース情報を表示します。

[スタック構成時の運用]

未サポートです。

[実行例]

MLDインタフェース情報を表示します。

図15‒17 MLDインタフェース情報の表示
> show ipv6 mld interface
Date 20XX/04/21 12:10:10 UTC
Total: 2 Interfaces
Interface     Version  Flags  Querier            Expires  Group Count  Notice
VLAN0011         2     S      fe80::10            02:30             2  LQ S
VLAN0012         1            fe80::20              -               1    R
>

[表示説明]

表15‒17 show ipv6 mld interface表示内容

表示項目

意味

表示詳細情報

VRF【SL-L3A】

VRF ID

対象がグローバルネットワークの場合は表示されません。

Total

全インタフェース数

Interface

インタフェース名

Version

MLDバージョン情報

1:MLD version 1

2:MLD version 2

(2):MLD version 2 only

Flags

インタフェースフラグ

S:MLD snooping動作時に表示します

Querier

QuerierのIPv6アドレス

該当インタフェースがダウン状態の場合は"-"と表示します。

Expires

Querierのエイジングタイマ(残時間)

xx:yy xx(分)yy(秒)

60分以上は"1hour","2hours"・・・

ただし,24時間以上は"1day","2days"・・・と表示します。

本装置がQuerierの場合は"-"と表示します。

Group Count

加入グループ数

Notice

警告情報

  • L:Group-limit値超過によるReportメッセージ廃棄およびReportメッセージ内のrecord情報廃棄

    Source-limit値超過によるReportメッセージ廃棄およびReportメッセージ内のrecord情報廃棄

  • Q:Version不一致によるQueryメッセージ廃棄

  • R:Version不一致によるReportメッセージ廃棄

  • S:1Reportメッセージ内で処理できるソース数の上限超過による一部情報破棄

    1Reportメッセージ内に含まれるrecord情報数の上限超過による廃棄および1record情報内に含まれるソース数の上限超過による廃棄

本情報は事象発生後,General Queryの送信または受信を2回行うまでの間は,本コマンド実行時に表示します。

[通信への影響]

なし

[応答メッセージ]

表15‒18 show ipv6 mld interfaceコマンド応答メッセージ

項番

メッセージ内容

意味

1

connection failed to mr6

IPv6マルチキャストルーティングプログラムとの通信が失敗しました。

IPv6マルチキャストルーティングを有効にしたにもかかわらずこのメッセージが出るときは,コマンドを再実行またはコンフィグレーションを確認してください。

2

illegal vrf number <vrf id>

指定VRFが不正です。

<vrf id>:VRF ID

3

no such interface "<interface name>"

指定インタフェースでMLDが動作していません。インタフェース名を確認してください。

<interface name>:指定されたインタフェースに付与するインタフェース名

4

no such VRF <vrf id>

指定VRFでIPv6マルチキャストが動作していません。

<vrf id>:VRF ID

5

program error occurred: <error message>

プログラムエラーが発生しました。

コマンドを再実行してください。

<error message>:エラー部位

6

This command cannot be executed now

運用端末でマルチキャストコマンドを実行中のため,本コマンドを実行できません。

運用端末でのマルチキャストコマンド実行後,本コマンドを再実行してください。

7

Unknown command "<command>"

指定コマンドが不正です。

<command>:指定コマンド名

[注意事項]

なし