運用コマンドレファレンス Vol.2


restart unicast

ユニキャストルーティングプログラムを再起動します。

[入力形式]

restart unicast [-f] [core-file]

[入力モード]

一般ユーザモードおよび装置管理者モード

[パラメータ]

-f

再起動確認メッセージを出力しないで,ユニキャストルーティングプログラムを再起動します。

本パラメータ省略時の動作

確認メッセージを出力します。

core-file

再起動時にユニキャストルーティングプログラムのコアファイル(rtm.core)を出力します。

本パラメータ省略時の動作

コアファイルを出力しません。

すべてのパラメータ省略時の動作

再起動確認メッセージを出力したあと,ユニキャストルーティングプログラム(rtm)を再起動します。

[スタック構成時の運用]

マスタスイッチ以外のメンバスイッチを対象とする場合,remote commandコマンドを使用してください。

remote command {<switch no.> | all} restart unicast [-f] [core-file]

[実行例]

>restart unicast
IP routing program restart OK? (y/n): y
>

[表示説明]

なし

[通信への影響]

ルーティングプロトコルの隣接関係が切断されるため,復旧するまでの間,通信が停止します。ただし,グレースフル・リスタートのリスタートルータとして動作しているルーティングプロトコルの通信には影響がありません。

[応答メッセージ]

表9‒11 restart unicastコマンド応答メッセージ一覧

項番

メッセージ

内容

1

connection failed to rtm

ユニキャストルーティングプログラムとの通信が失敗しました。

コマンドを再実行してください。頻発する場合は,本コマンドでユニキャストルーティングプログラムを再起動してください。

2

No response from rtm.

ユニキャストルーティングプログラムからの応答がありません。

コマンドを再実行してください。頻発する場合は,本コマンドでユニキャストルーティングプログラムを再起動してください。

3

pid file <File Name> mangled!

ユニキャストルーティングプログラムのPIDファイルが不正です。

<File Name>:PIDファイル名

4

pid in file <File Name> unreasonably small(<PID>)

ユニキャストルーティングプログラムのPIDファイルが不正です。

<File_Name>:PIDファイル名

<PID>:PIDファイル中のプロセスID

5

program error occurred: <Error Message>

プログラムエラーが発生しました。

コマンドを再実行してください。

<Error Message>:エラー部位

6

rtm appears to be running as pid <PID>, but pid <PID> doesn't exist!

ユニキャストルーティングプログラムのPIDファイル中に記述されたプロセスが存在しません。ユニキャストルーティングプログラムが自動的に再起動した可能性があります。必要ならば,再起動を待って,コマンドを再実行してください。

<PID>:プロセスID

7

rtm doesn't seem to be running.

ユニキャストルーティングプログラムが起動していないため,コマンドが失敗しました。

ユニキャストルーティングプログラムの再起動を待って,コマンドを再実行してください。

8

rtm failed to terminate.

ユニキャストルーティングプログラムの本コマンドによる再起動に失敗しました。

コマンドを再実行してください。

<PID>:プロセスID

9

rtm has already stopped.

ユニキャストルーティングプログラムがすでに停止しているため,本コマンドが失敗しました。ユニキャストルーティングプログラムが自動的に再起動した可能性があります。必要ならば,再起動を待って,コマンドを再実行してください。

10

rtm restarted after termination: old pid <PID>, new pid <PID>

本コマンド実行中にPIDが変更されたため,コマンドが失敗しました。

ユニキャストルーティングプログラムが自動的に再起動した可能性があります。必要ならば,再起動を待って,コマンドを再実行してください。

<PID>:プロセスID

11

rtm signaled but still running, waiting 6 seconds more.

本コマンドによって,ユニキャストルーティングプログラムを再起動中です。

しばらくお待ちください。

12

rtm still running, sending a kill signal.

本コマンドによる再起動のためにユニキャストルーティングプログラムにKillシグナルを送信中です。

しばらくお待ちください。

13

rtm still running, sending another terminate signal.

本コマンドによる再起動のために,ユニキャストルーティングプログラムにterminateシグナルを再送中です。

しばらくお待ちください。

14

rtm terminated.

ユニキャストルーティングプログラムが本コマンドによって停止しました。

自動的に再起動しますので,しばらくお待ちください。

[注意事項]

  1. コアファイルを出力する際,指定ファイルがすでに存在する場合は無条件に上書きするので,必要ならば,ファイルをあらかじめバックアップしておいてください。

  2. ユニキャストルーティングプログラムのコアファイルの出力先ディレクトリは,以下のとおりになります。

     コアファイルの格納ディレクトリ:/usr/var/core

     コアファイル:rtm.core

  3. ユニキャストルーティングプログラムのコアファイルの削除方法はerase protocol-dump unicastコマンド(「erase protocol-dump unicast」参照)を参照してください。