remote command
スタック構成時に,マスタスイッチから指定したメンバスイッチに対して運用コマンドを実行します。指定したメンバスイッチでは装置管理者モードで実行します。
[入力形式]
remote command {<switch no.> | all} <command>
[入力モード]
装置管理者モード
[パラメータ]
- {<switch no.> | all}
-
- <switch no.>
-
指定したスイッチ番号のメンバスイッチに対して運用コマンドを実行します。指定できる値の範囲は,「パラメータに指定できる値」を参照してください。
- all
-
スタックを構成しているすべてのメンバスイッチに対して運用コマンドを実行します。最初はマスタスイッチに対して実行し,以降はスイッチ番号の昇順に実行します。
- <command>
-
実行する運用コマンドを指定します。ただし,remote commandコマンド,およびsessionコマンドは指定できません。
パイプおよびリダイレクト機能を使用した運用コマンドを,<switch no.>パラメータで指定したメンバスイッチに対して実行する場合は,<command>パラメータをシングルクォート「'」で囲んでください。
指定する運用コマンドについては,各運用コマンドのマニュアルを参照してください。
[スタック構成時の運用]
マスタスイッチだけでコマンドを実行できます。
[実行例]
# remote command 2 show clock Switch 2 (Backup) ----------------- Wed Jun 22 15:30:00 UTC 20XX # |
# remote command all show clock Switch 1 (Master) ----------------- Wed Jun 22 15:30:00 UTC 20XX Switch 2 (Backup) ----------------- Wed Jun 22 15:30:00 UTC 20XX # |
# remote command 2 'show clock > ./nowtime.txt' Switch 2 (Backup) ----------------- # |
# remote command 2 show clock > ./nowtime.txt # |
[表示説明]
表示項目 |
意味 |
表示詳細情報 |
---|---|---|
Switch |
スイッチ番号。括弧はスイッチ状態。 |
スイッチ番号 スイッチ状態 Init:スタック構成中 Master:スタック構成(マスタ) Backup:スタック構成(バックアップ) |
[通信への影響]
なし
[応答メッセージ]
メッセージ |
内容 |
---|---|
Can't execute for accounts mismatch. |
バックアップスイッチのアカウントが不一致のため,本コマンドを実行できません。アカウントを操作するコマンド(adduser,rmuser,password,clear password)を実行して,アカウントを同期してください。 |
Can't execute this command in backup switch or transit switch. |
バックアップスイッチまたはトランジットスイッチではコマンドを実行できません。 |
Can't execute. |
コマンドを実行できません。再実行してください。 |
No such Switch <switch no.>. |
指定されたスイッチ番号が存在しません。指定パラメータを確認して再実行してください。 また,メンバスイッチの追加直後などは,コマンドを実行できないことがあります。その場合は,再実行してください。 <switch no.>:スイッチ番号 |
Switch <switch no.> was deleted from stack. |
メンバスイッチはスタック構成から削除されました。 <switch no.>:スイッチ番号 |
[注意事項]
-
マスタスイッチ以外では本コマンドを実行できません。
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本コマンドで運用コマンドを実行する場合,マスタスイッチ以外ではコマンド承認が無効になります。セキュリティの低下を防ぐため,コマンド承認で本コマンドを実行できるユーザを制限することをお勧めします。
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本コマンドで運用コマンドを実行する場合,マスタスイッチ以外ではコマンドアカウンティングが無効になります。
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本コマンドで運用コマンドを実行する場合,マスタスイッチ以外ではページングが無効になります。
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本コマンドで実行した運用コマンドの実行結果を,パイプ機能を使用してmoreコマンドやlessコマンドなどに引き継ぐ場合,一時的にキーが動作しないことがあります。その場合は再度同じキーを押下してください。
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本コマンドで実行した運用コマンドの実行結果を,パイプ機能を使用してmoreコマンドやlessコマンドなどに引き継ぐ場合,実行結果に応答メッセージが表示されることがあります。その場合は,パイプ機能を使用しないで実行結果を確認してください。
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本コマンドで運用コマンドを実行する場合,実行している運用端末とは別のセッションでコマンドが実行されます。
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本コマンドを含む運用コマンドを連続して実行する場合は,本コマンドが終了してプロンプトが表示されたあとに,次の運用コマンドを実行してください。