運用コマンドレファレンス Vol.1


telnet

指定されたIPアドレスのリモート運用端末と仮想端末接続します。

[入力形式]

telnet <host> [{/ipv4 | /ipv6}][/source-interface <source address>][<port>]
telnet <host> [{/ipv4 | /ipv6}][/source-interface <source address>]
              [/vrf <vrf id>][<port>]

[入力モード]

一般ユーザモードおよび装置管理者モード

[パラメータ]

<host>

宛先ホスト名またはIPアドレスを指定します。IPアドレスとしてIPv4アドレス,IPv6アドレス,またはインタフェース名称付きIPv6アドレス(リンクローカルアドレスだけ)が指定できます。

/vrf <vrf id>を指定する場合,<host>には宛先ホスト名を指定できません。【SL-L3A】

{/ipv4 | /ipv6}
/ipv4

IPv4限定で接続します。

/ipv6

IPv6限定で接続します。

本パラメータ省略時の動作

IPv4またはIPv6を限定しないで接続します。

/source-interface <source address>

telnet接続の送信元IPアドレスを設定します。IPアドレスとしてIPv4またはIPv6アドレスが指定できます。

本パラメータ省略時の動作

本装置が選択した送信元IPアドレスが使用されます。

/vrf <vrf id>【SL-L3A】

指定したVRFに接続します。<vrf id>にはコンフィグレーションで設定されたVRF IDを指定してください。

本パラメータ省略時の動作

グローバルネットワークを対象とします。

<port>

ポート番号を指定します。

本パラメータ省略時の動作

ポート番号として23が使われます。

すべてのパラメータ省略時の動作

グローバルネットワークの指定された<host>へ接続します。

[スタック構成時の運用]

マスタスイッチだけでコマンドを実行できます。

[実行例]

  1. IPアドレス192.168.0.1のリモート運用端末へtelnetを実行します。

    > telnet 192.168.0.1

    telnetコマンド実行後,以下に示すメッセージを表示し,リモート運用端末とのコネクション確立を待ちます。

    Trying 192.168.0.1 ...

    リモート運用端末とのコネクションが確立すると,以下に示すメッセージを表示します。また30秒内でコネクション確立しない場合はコマンド入力待ちになります。

    Connected to 192.168.0.1
    Escape character is '^]'.
  2. その後,ログイン名とパスワードの入力となります。

    login: username
    Password: ********
  3. IPv6アドレス3ffe:1:100::250のリモート運用端末へtelnetを実行します。

    > telnet 3ffe:1:100::250
    Trying 3ffe:1:100::250...

[表示説明]

なし

[通信への影響]

なし

[応答メッセージ]

表3‒4 telnetコマンドの応答メッセージ一覧

メッセージ

内容

<host>: hostname nor servname provided, or not known

ホストに指定したアドレスとオプションで指定した接続方法が異なっています。

<host> リモートホスト

<host>: No address associated with hostname

アドレス解決ができなかったため,ホストに接続できませんでした。

<host> リモートホスト

bind: Can't assign requested address

不正な送信元IPアドレスが設定されています。

bind: Invalid argument

不正な送信元IPアドレスが設定されています。

Can't execute this command in backup switch or transit switch.

バックアップスイッチまたはトランジットスイッチではコマンドを実行できません。

Cannot specify hostname with VRF

VRFと同時にホスト名称を指定できません。

connect to address <host>: Connection refused

ホストから接続を拒否されました。

<host> リモートホスト

connect to address <host>: No route to host

経路がないためホストに接続できません。

<host> リモートホスト

connect to address <host>: Operation timed out

接続はタイムアウトしました。

<host> リモートホスト

Connected to <host>.

<host>に接続しました。

<host> リモートホスト

Connection closed by foreign host.

ホストから切断しました。

Connection closed.

ホストから切断しました。

Trying <host>...

<host>に接続しようとしています。

<host> リモートホスト

Unable to connect to remote host

ホストに接続できませんでした。

Unable to connect to remote host: Connection refused

ホストから接続を拒否されました。

Unable to connect to remote host: Operation timed out

接続はタイムアウトしました。

[注意事項]

  1. Trying...表示中に中断する場合は[Ctrl+C]を入力します。

  2. コネクション確立後,loginプロンプト表示中に本コマンドを中断する場合は[Ctrl+D]を入力してください。

  3. 本コマンドは入力キーコードをそのままログイン先の相手装置に送ります。したがって,本コマンドを入力した端末のキーコードとログイン先の端末が認識するキーコードが一致していないと正しく動作しません。例えば復帰制御([Enter]キー)での入力キーコードは0x0Dのものや,0x0D0Aを生成する端末があり,またログイン先の端末での復帰制御の認識に0x0Dを必要とするものや0x0Aを必要とするものなどがあります。あらかじめ確認してください。

  4. 接続中にエスケープキャラクタ ^] (Ctrl+])を押下した場合,telnet>モードに移行します。このモードではquitを入力するとtelnetコマンドを終了(接続していた場合は切断)できます。telnet>モードから抜ける場合は,文字を入力しないで改行だけを入力してください。

  5. 本装置から他装置へリモート接続した状態で,画面に文字列などを表示中,[Ctrl+C]などで中断操作をすると,正しく動作しないことがあります。その場合は,エスケープキャラクタ ^] (Ctrl+])を押下したあとにquitを入力して,一度telnetコマンドを終了してから再度リモート接続してください。