コンフィグレーションガイド Vol.1


31.3.4 IGMPクエリア機能

IGMP クエリア機能は,VLAN内にマルチキャストルータが存在せず,マルチキャストパケットの送信ホストと受信ホストだけが存在する環境で,本装置がIGMP Queryメッセージを代理で受信ホストに対して送信する機能です。マルチキャストルータは定期的にIGMP Queryメッセージを送信し,ホストからの応答を受け取ることでグループメンバーの存在有無を確認します。マルチキャストルータが存在しない場合,受信ホストからの応答がなくなるためにグループメンバーを監視することができなくなります。この機能によって,VLAN内にマルチキャストルータが存在しない場合でも,IGMP snooping機能を使用可能とします。本装置ではIGMP Queryメッセージを125秒間隔で送信します。

IGMPv2で運用する場合,該当するVLANではQuery Intervalを125秒で統一してください。

IGMPクエリア機能を利用するためには,IGMP snooping機能を利用するVLANにIPアドレスを設定する必要があります。

VLAN内にIGMP Queryメッセージを送信する装置が存在する場合,IGMP Queryメッセージの送信元IPアドレスの小さい方が代表クエリアとなってIGMP Queryメッセージを送信します。VLAN内のほかの装置が代表クエリアの場合,本装置はIGMPクエリア機能によるQueryメッセージの送信を停止します。

代表クエリアが障害などで停止すると新たに代表クエリアを選定します。VLAN内の他装置が障害などで本装置が代表クエリアに決定するとQueryメッセージの送信を開始します。本装置では代表クエリアの監視時間は,Other Querier Present Intervalに従います。

Other Querier Present Intervalは,Robustness Variable(RV)×Query Interval(QI)+Query Response Interval(QRI)/2で算出します。

RV,QI,QRIの値を次に示します。

  • 他装置が代表クエリアでIGMPv3で運用している場合

    RV,QI=受信したQueryメッセージから取得

    QRI=10秒

  • 本装置が代表クエリアでIGMPv3で運用している場合,またはIGMPv2で運用している場合

    RV=2

    QI=125秒

    QRI=10秒

本装置で送信するIGMP Queryのバージョンは,IGMPv2をデフォルト値としています。装置起動以降,IGMP Queryのバージョンは,代表クエリアのIGMPバージョンに従います。