コンフィグレーションガイド Vol.1


26.1.3 VXLANカプセル化

VXLANトンネルでは,イーサネット,IP,UDP,およびVXLANで構成する最大54バイトのヘッダ情報を,VXLAN Accessポートで受信したフレームに付与してカプセル化します。

VXLANカプセル化するときに付与するUDPヘッダの宛先UDPポート番号は固定です。また,送信元UDPポート番号は,フレーム受信時の情報を使用したHash計算によって決定します。Hash計算に使用する情報は,VXLAN Accessポートで受信したフレーム種別によって異なります。フレーム種別ごとのHash計算に使用する情報を次に示します。

IPパケットの場合
  • 受信VLAN ID

  • 宛先IPアドレス

  • 送信元IPアドレス

  • 宛先TCP/UDPポート番号

  • 送信元TCP/UDPポート番号

  • 受信ポート番号または受信チャネルグループ番号

非IPパケットの場合
  • 宛先MACアドレス

  • 送信元MACアドレス

  • 受信VLAN ID

  • イーサネットタイプ

  • 受信ポート番号または受信チャネルグループ番号

VXLANトンネルの通信経路がリンクアグリゲーションおよびロードバランスで冗長化されている場合,VXLANカプセル化したあとのフレーム情報で送信先を振り分けます。

リンクアグリゲーションでの振り分けについては,レイヤ2中継に該当します。詳細は,「21.1.5 フレーム送信時のポート振り分け」を参照してください。

ロードバランスでの振り分けについては,「コンフィグレーションガイド Vol.3」 「8.4.2 ロードバランス仕様」を参照してください。