コンフィグレーションガイド Vol.1


24.6.3 プロトコルポートのネイティブVLANの設定

[設定のポイント]

プロトコルポートで設定したプロトコルに一致しないUntaggedフレームを扱いたい場合,そのフレームを扱うVLANとしてネイティブVLANを設定します。ネイティブVLANはポートVLANだけを設定できます。

ネイティブVLANのVLAN IDをswitchport protocol native vlanコマンドで指定すると,プロトコルポート上で設定したプロトコルに一致しないUntaggedフレームを扱うVLANとなります。ネイティブVLANは,コンフィグレーションで明示して指定しない場合はVLAN 1(デフォルトVLAN)です。

ネイティブVLANにstate suspendコマンドが設定されている場合は,設定したプロトコルと一致しないフレームが中継されません。

[コマンドによる設定]

  1. (config)# vlan 10,20 protocol-based

    (config-vlan)# exit

    (config)# vlan 30

    (config-vlan)# exit

    VLAN 10,20をプロトコルVLANとして作成します。また,VLAN 30をポートVLANとして作成します。

  2. (config)# interface gigabitethernet 1/0/1

    (config-if)# switchport mode protocol-vlan

    ポート1/0/1のイーサネットインタフェースコンフィグレーションモードに移行します。また,プロトコルポートとして設定します。

  3. (config-if)# switchport protocol native vlan 30

    (config-if)# switchport protocol vlan 10,20

    プロトコルポート1/0/1のネイティブVLANをポートVLAN 30に設定し,設定したプロトコルに一致しないUntaggedフレームを扱うVLANとします。また,プロトコルVLAN 10,20を設定します。