14.3.1 障害部位と復旧内容
障害発生時,障害の内容によって復旧内容が異なります。障害部位と復旧内容を次の表に示します。
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                      障害部位  | 
                  
                      装置の対応  | 
                  
                      復旧内容  | 
                  
                      影響範囲  | 
               
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                      ポートで検出した障害  | 
                  
                      該当するポートの自動復旧を6回/1時間行います。自動復旧の回数が6回のときに障害が発生すると停止します。※ただし,初回の障害発生から1時間以上運用すると,自動復旧の回数を初期化します。  | 
                  
                      該当するポートの再初期化を行います。  | 
                  
                      該当するポートを介する通信が中断されます。  | 
               
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                      メインボード障害(CPU)  | 
                  
                      自動復旧を6回まで行います。自動復旧の回数が6回のときに障害が発生すると停止します。ただし,復旧後1時間以上運用すると,自動復旧の回数を初期化します。  | 
                  
                      該当するメインボードの再初期化を行います。 6回目の自動復旧の場合は,ランニングコンフィグレーションを初期化かつVLANの状態をdisableに設定して起動します。  | 
                  
                      装置内の全ポートを介する通信が中断されます。  | 
               
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                      メインボード障害(SW)  | 
                  
                      自動復旧を6回/1時間行います。自動復旧の回数が6回のときに障害が発生すると停止します。※ただし,初回の障害発生から1時間以上運用すると,自動復旧の回数を初期化します。  | 
                  
                      該当するスイッチングプロセッサの再初期化を行います。  | 
                  
                      装置内の全ポートを介する通信が中断されます。  | 
               
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                      電源障害(PS)  | 
                  
                      装置の運用に必要な電力が供給されなくなると停止します。なお,電源機構が冗長化されている場合は停止しません。  | 
                  
                      装置を停止します。なお,電源機構が冗長化されている場合は停止しません。  | 
                  
                      装置内全ポートを介する通信が中断されます。なお,電源機構が二重化されている場合は通信の中断はありません。  | 
               
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                      ファン障害  | 
                  
                      残りのファンを高速にします。  | 
                  
                      自動復旧はありません。電源機構またはファンユニットを交換して下さい。  | 
                  
                      ファンが高速回転しますが通信に影響はありません。  | 
               
注※ コンフィグレーションコマンドno system recoveryで復旧処理を行わない設定をしている場合には,自動復旧を行いません。