コンフィグレーションガイド Vol.1


10.1.9 VRFでのリモート運用端末からのログインの許可【SL-L3A】

コンフィグレーションコマンドline vtyを設定することで,リモート運用端末から本装置にログインできるようになります。さらに,コンフィグレーションコマンドtransport inputのvrfパラメータを設定して,VRFからのアクセスを許可します。このvrfパラメータが設定されていない場合,グローバルネットワークからのアクセスだけを許可します。

グローバルネットワークを含む全VRFで,リモート運用端末から本装置へのtelnetプロトコルによるリモートアクセスを許可する設定例を次の図に示します。

図10‒8 グローバルネットワークを含む全VRFでリモート運用端末からのログインを許可する設定例
(config)# line vty 0 2
(config-line)# transport input vrf all telnet
(config-line)# 

指定VRFで,リモート運用端末から本装置へのtelnetプロトコルによるリモートアクセスを許可する設定例を次の図に示します。なお,グローバルネットワークは含みません。

図10‒9 VRF 2でリモート運用端末からのログインを許可する設定例
(config)# line vty 0 2
(config-line)# transport input vrf 2 telnet
(config-line)# 

また,リモート運用端末からftpプロトコルを使用して本装置にアクセスする場合には,コンフィグレーションコマンドftp-serverを設定する必要があります。VRFからのアクセスを許可する場合は,vrfパラメータを設定します。このvrfパラメータが設定されていない場合,グローバルネットワークからのアクセスだけを許可します。

グローバルネットワークを含む全VRFで,リモート運用端末から本装置へのftpプロトコルによるリモートアクセスを許可する設定例を次の図に示します。

図10‒10 グローバルネットワークを含む全VRFでリモート運用端末からftpプロトコルによるアクセスを許可する設定例
(config)# ftp-server vrf all
(config)# 

指定VRFで,リモート運用端末から本装置へのftpプロトコルによるリモートアクセスを許可する設定例を次の図に示します。なお,グローバルネットワークは含みません。

図10‒11 VRF 2でリモート運用端末からftpプロトコルによるアクセスを許可する設定例
(config)# ftp-server vrf 2
(config)#