7.5.3 メンバスイッチの通信切り替え
スタックを構成すると,メンバスイッチの障害時や復旧時に短時間で通信を切り替えられます。短時間で通信を切り替える必要がある場合は,他装置との接続に複数のメンバスイッチにわたるリンクアグリゲーションの構成を組んだ上で,スタックでの短時間通信切り替えをサポートしている機能を使用してください。機能ごとのスタックでの短時間通信切り替えサポート状況を次の表に示します。
分類 |
機能 |
サポート |
---|---|---|
ネットワークインタフェース |
イーサネット |
○ |
リンクアグリゲーション |
スタティック |
○ |
LACP※1 |
○ |
|
スタンバイリンク リンクダウンモード |
× |
|
スタンバイリンク 非リンクダウンモード |
○ |
|
レイヤ2中継 |
MACアドレス学習 |
○ |
ポートVLAN |
○ |
|
プロトコルVLAN |
○ |
|
Tag変換 |
○ |
|
VLANトンネリング |
○ |
|
スパニングツリー |
×※2 |
|
Ring Protocol※3 |
○ |
|
IGMP snooping |
○ |
|
フィルタ・QoS |
フィルタ |
○ |
QoS |
○ |
|
冗長化構成による高信頼化機能 |
アップリンク・リダンダント※3 |
○ |
ネットワーク監視機能 |
L2ループ検知 |
○ |
ネットワークの管理 |
IEEE802.3ah/UDLD |
○ |
IPv4パケット中継※4 |
IPv4・ARP |
○ |
ポリシーベースルーティング |
○ |
|
DHCPリレー |
○ |
|
IPv4ユニキャストルーティングプロトコル |
スタティックルーティング |
○ |
RIP |
× |
|
OSPF |
○※5 |
|
BGP4 |
○※5 |
|
IPv4マルチキャストルーティングプロトコル |
PIM-SM |
○※6 |
PIM-SSM |
○※6 |
|
IPv6パケット中継※4 |
IPv6・NDP |
○ |
IPv6 DHCPリレー |
○ |
|
IPv6ユニキャストルーティングプロトコル |
スタティックルーティング |
○ |
RIPng |
× |
|
OSPFv3 |
○※5 |
|
BGP4+ |
○※5 |
項目 |
本装置 |
対向装置 |
---|---|---|
複数のメンバスイッチにわたるリンクアグリゲーションの構成 |
必須 |
任意 |
LACPDU送信間隔 |
long |
long |
なお,通信の切り替え時間には,スタックに接続する回線のリンクダウン検出時間,およびリンクアップ検出時間が含まれます。