コンフィグレーションガイド Vol.1


3.5.4 custom指定時のエントリ分配

受信側フロー検出モードcustomは,ハードウェアテーブルのエントリブロック単位で次に示す機能を選択できるフロー検出モードです。

エントリブロックには8個(1番〜8番)のエリアがあり,エントリブロックに割り当てる機能ごとに,使用できるエントリ数が決まります。複数のエントリブロックに同じ機能を割り当てる場合,連続した番号のエントリブロックだけを選択できます。その場合,該当エントリブロックで使用できるエントリ数の総和が,その機能の収容条件となります。

エントリブロックに割り当てられる受信側フロー検出の機能と,各機能を割り当てた場合に使用できるエントリ数を次の表に示します。

表3‒29 受信側フロー検出の機能とエントリブロックごとのエントリ数

機能

受信側フロー検出条件

(コンフィグレーション指定値)

エントリブロック番号

1

2

3

4

5※1

6※1

7

8

フィルタ

MAC条件

(mac-filter)

1024

1024

1024

1024

512

512

512

512

IPv4条件

(ip-filter)

1024

1024

1024

1024

512

512

512

512

IPv6条件※2

(ipv6-filter)

1024

1024

512

512

QoS

MAC条件

(mac-qos)

512

512

512

512

256

256

256

256

IPv4条件

(ip-qos)

512

512

512

512

256

256

256

256

IPv6条件※2

(ipv6-qos)

1024

1024

512

512

ポリシーベースミラーリング

MAC条件

(mac-pbm)

1024

1024

1024

1024

512

512

512

512

IPv4条件

(ip-pbm)

1024

1024

1024

1024

512

512

512

512

IPv6条件※2

(ipv6-pbm)

1024

1024

512

512

DHCP snooping

端末フィルタ※3

(dhcp-filter)

1024

1024

1024

1024

512

512

512

512

注※1

IP未設定VLAN抑止モードを併用した場合,エントリブロック5番および6番には機能を割り当てられません。IP未設定VLAN抑止モードについては,「コンフィグレーションガイド Vol.2」 「1.1.3 受信側フロー検出モード」を参照してください。

注※2

IPv6条件のフィルタ,QoS,およびポリシーベースミラーリングは,一つの機能で二つのエントリブロックを使用します。

注※3

DHCP snoopingの端末フィルタは,割り当てたエントリブロックのエントリ数の総和−2が収容条件となります。また,バインディングデータベースの最大エントリ数を超えて割り当てたエントリブロックのエントリは,未使用エントリとなります。