運用コマンドレファレンス Vol.2


show ip pim rp-mapping

PIM-SMランデブーポイント情報を表示します。

[入力形式]

show ip pim [vrf {<vrf id> | all}] rp-mapping
            [rp-address <ip address>[/<length>]] [<ip address>[/<length>]]
            [brief]

[入力モード]

一般ユーザモードおよび装置管理者モード

[パラメータ]

vrf {<vrf id> | all}【SL-L3A】

VRFのランデブーポイント情報を表示します。

<vrf id>指定時は指定VRFのランデブーポイント情報だけ,all指定時はグローバルネットワークを含む全VRFのランデブーポイント情報を表示します。<vrf id>の指定値の範囲は,コンフィグレーションコマンドで設定されたVRF IDになります。

本パラメータ省略時の動作

グローバルネットワークのランデブーポイント情報を表示します。

rp-address <ip address>[/<length>]

ランデブーポイント候補アドレスにヒットするランデブーポイント情報を表示します。

rp-address <ip address>[/<length>]を指定した場合,<length>で指定したマスク長分一致したランデブーポイント候補アドレスに該当するランデブーポイント情報をすべて表示します。

<length>を省略した場合のデフォルト値は32です。

本パラメータ省略時の動作

すべてのPIM-SMランデブーポイント情報を表示します。

<ip address>[/<length>]

グループアドレスにヒットするランデブーポイント情報を表示します。

<ip address>[/<length>]を指定した場合,<length>で指定したマスク長分一致したグループアドレスに該当するランデブーポイント情報をすべて表示します。

<length>を省略した場合のデフォルト値は32です。

本パラメータ省略時の動作

すべてのPIM-SMランデブーポイント情報を表示します。

brief

PIM-SMランデブーポイント情報を簡易形式で表示します。

本パラメータ省略時の動作

PIM-SMランデブーポイント情報を標準形式で表示します。

すべてのパラメータ省略時の動作

グローバルネットワークのすべてのPIM-SMランデブーポイント情報を標準形式で表示します。

[スタック構成時の運用]

マスタスイッチだけで有効な情報を取得できます。

[実行例]

[表示説明]

表8‒13 show ip pim rp-mapping表示内容

表示項目

意味

表示詳細情報

VRF【SL-L3A】

VRF ID

対象がグローバルネットワークの場合は表示されません。

Status

ランデブーポイント候補ステータス

本装置がランデブーポイント候補の場合は"Candidate Rendezvous Point"を表示します。

本装置がランデブーポイント候補でない場合は"Not Candidate Rendezvous Point"を表示します。

Local RP Address

ランデブーポイント候補アドレス

本装置がランデブーポイント候補の場合だけ表示します。

Priority

ランデブーポイント候補の優先度

Total

グループ情報数

routes:各ランデブーポイント候補が管理するグループの延べグループ数

groups:グループアドレス数

RPs:ランデブーポイント候補数

Group/Masklen

グループアドレス/マスク長

C-RP Address

ランデブーポイント候補のアドレス

Uptime

エントリ生成経過時間

xx:yy xx(分)yy(秒)

60分以上は"1hour","2hours"・・・

ただし,24時間以上は"1day","2days"・・・と表示します。

Expires

エントリのエイジング(残時間)

xx:yy xx(分)yy(秒)

60分以上は"1hour","2hours"・・・と表示します。

静的ランデブーポイントの場合は"--:--"と表示します。

Flags

フラグ情報

U:ランデブーポイントへのユニキャスト経路がない場合

表示する情報がない場合は"-"と表示します。

[通信への影響]

なし

[応答メッセージ]

表8‒14 show ip pim rp-mappingコマンド応答メッセージ

項番

メッセージ内容

意味

1

connection failed to mrp

マルチキャストルーティングプログラムとの通信が失敗しました。

IPv4マルチキャストルーティングを有効にしたにもかかわらずこのメッセージが出るときは,コマンドを再実行またはコンフィグレーションを確認してください。

2

illegal vrf number <vrf id>

指定VRFが不正です。

<vrf id>:VRF ID

3

no such VRF <vrf id>

指定VRFでPIMが動作していません。

<vrf id>:VRF ID

4

program error occurred: <error message>

プログラムエラーが発生しました。

コマンドを再実行してください。

<error message>:エラー部位

5

This command cannot be executed now.

運用端末でマルチキャストコマンド実行中のため,本コマンドを実行できません。

運用端末でのマルチキャストコマンド実行後,本コマンドを再実行してください。

6

Unknown command "<command>"

指定コマンドが不正です。

<command>:指定コマンド名

[注意事項]

なし