運用コマンドレファレンス Vol.1


show switchport-backup statistics

アップリンク・リダンダント統計情報を表示します。

[入力形式]

show switchport-backup statistics [port <port list>]
                                  [channel-group-number <channel group list>]

[入力モード]

一般ユーザモードおよび装置管理者モード

[パラメータ]

port <port list>

アップリンク・リダンダント統計情報を表示するポートを指定します。プライマリポートまたはセカンダリポートのどちらを指定してもアップリンクポートの統計情報を表示します。

<port list>の指定方法および値の指定範囲については,「パラメータに指定できる値」を参照してください。

channel-group-number <channel group list>

アップリンク・リダンダント統計情報を表示するチャネルグループ番号を指定します。プライマリポートまたはセカンダリポートのどちらを指定してもアップリンクポートの統計情報を表示します。

<channel group list>の指定方法については,「パラメータに指定できる値」を参照してください。

各パラメータ省略時の動作

本コマンドは,パラメータを指定してその条件に該当する情報だけを表示できます。パラメータを指定しない場合は,条件を限定しないで情報を表示します。複数のパラメータを指定した場合は,それぞれの条件に同時に該当する情報を表示します。

すべてのパラメータ省略時の動作

全アップリンク・リダンダント統計情報を表示します。

[スタック構成時の運用]

マスタスイッチだけで情報を表示できます。

[実行例]

図37‒6 アップリンク・リダンダント統計情報の表示例
> show switchport-backup statistics port 1/0/1,10
Date 20XX/04/04 17:34:51 UTC
Switchport-backup pair                     Became active count :       201
Primary                                  Secondary
Port 1/0/1                               Port 2/0/24
  Flush Transmit        :           0      Flush Transmit        :           0
  MAC Address update                       MAC Address update
    Transmit            :         101        Transmit            :         100
    Over flow count     :           0        Over flow count     :           0
Switchport-backup pair                     Became active count :          5
Primary                                  Secondary
Port 1/0/10                                ChGr 4
  Flush Transmit        :           6      Flush Transmit        :           5
  MAC Address update                       MAC Address update
    Transmit            :           0        Transmit            :           0
    Over flow count     :           0        Over flow count     :           0
>

[表示説明]

表37‒7 アップリンク・リダンダント統計情報表示項目

表示項目

意味

表示詳細情報

Switchport-backup pair

Primary

プライマリポート番号

Secondary

セカンダリポート番号

Became active count

アクティブポートになった回数

アップリンク・リダンダントでアクティブポートが決まった回数

Flush Transmit

フラッシュ制御フレーム送信数

MAC Address Update

Transmit

MACアドレスアップデートフレーム送信数

Over flow count

MACアドレスアップデートフレームオーバー数

切り替え,切り戻しの契機でMACアドレスアップデートフレームを送信する際に,装置の仕様のエントリ数を超えたため,MACアドレスアップデートフレームを送信できなかった場合にカウントアップされる数

[通信への影響]

なし

[応答メッセージ]

表37‒8 show switchport-backup statisticsコマンドの応答メッセージ一覧

メッセージ

内容

Can't execute this command in backup switch or transit switch.

バックアップスイッチまたはトランジットスイッチではコマンドを実行できません。

Can't execute.

コマンドを実行できません。再実行してください。

Connection failed to Uplink Redundant program.

アップリンク・リダンダントプログラムとの通信が失敗しました。コマンドを再実行してください。

No operational Port.

実行可能なポートまたはチャネルグループはありません。指定パラメータを確認して再実行してください。

[注意事項]

なし