運用コマンドレファレンス Vol.1


show gsrp

GSRP情報を表示します。

[入力形式]

show gsrp [<gsrp group id> { vlan-group <vlan group id list> | [port <port list>] [channel-group-number <channel group list>] } ] [detail]

[入力モード]

一般ユーザモードおよび装置管理者モード

[パラメータ]

<gsrp group id> { vlan-group <vlan group id list> | [port <port list>] [channel-group-number <channel group list>] }
<gsrp group id>

指定GSRPグループIDに対するGSRP情報を表示します。

指定できる範囲は,1〜65535です。

vlan-group <vlan group id list>

指定VLANグループIDに対するGSRP情報を表示します。

指定できる範囲は,1〜64です。

[port <port list>] [channel-group-number <channel group list>]

指定ポートまたは指定チャネルグループに関するGSRP情報を表示します。ポートとチャネルグループを同時に指定することもでき,その場合は指定したポートまたはチャネルグループのそれぞれに関するGSRP情報を表示します。

port <port list>

<port list>の指定方法および値の指定範囲については,「パラメータに指定できる値」を参照してください。なお,<port list>は<switch no.>を含まない形式で指定してください。また,指定できるポートはダイレクトリンクとして設定されているポート,およびVLANグループに設定されているVLANに属しているポートになります。

channel-group-number <channel group list>

<channel group list>の指定方法については,「パラメータに指定できる値」を参照してください。また,指定できるIDはダイレクトリンクとして設定されているチャネルグループ,およびVLANグループに設定されているVLANに属しているチャネルグループになります。

本パラメータ省略時の動作

すべてのGSRP情報を表示します。

detail

GSRPの詳細情報を表示します。

VLANグループ指定時は表示内容に変化はありません。

本パラメータ省略時の動作

GSRPのサマリー情報を表示します。

すべてのパラメータ省略時の動作

すべてのGSRPサマリー情報を表示します。

[スタック構成時の運用]

未サポートです。

[実行例1]

図35‒1 GSRPサマリー情報の表示例
> show gsrp
Date 20XX/07/14 12:00:00 UTC
 
GSRP ID: 3
 Local MAC Address       : 0012.e2a8.2527
 Neighbor MAC Address    : 0012.e2a8.2505
 Total VLAN Group Counts : 3
 Layer 3 Redundancy      : On
 Virtual MAC Learning    : Interval 120  (Output Rate 30pps)
 VLAN Port Counts        : Configuration    15,  Capacity 3600
 
 VLAN Group ID      Local State         Neighbor State
 1                  Backup              Master
 2                  (disable)           -
 8                  Master              -
 
>

[実行例1の表示説明]

表35‒1 GSRPサマリー情報の表示項目

表示項目

意味

表示詳細情報

GSRP ID

GSRPグループID

1〜65535

Local MAC Address

自装置のMACアドレス

Neighbor MAC Address

対向装置のMACアドレス

対向装置不明時は"-"を表示します。

Total VLAN Group Counts

自装置のVLANグループの総数

0〜64

Layer 3 Redundancy

レイヤ3冗長切替

Off:設定なし

On:レイヤ3冗長切替を適用中

Virtual MAC Learning

仮想MACアドレス学習用フレーム情報

Interval

送信間隔

4〜120(秒)

(Output Rate)

送信レート(packet/s)

仮想MACアドレス学習用フレームの現在の送信レートを表示します。

コンフィグレーションでレイヤ3冗長切替を設定していない場合,表示しません。

VLAN Port Counts

仮想MACアドレス学習用フレーム送信ポート数

コンフィグレーションでレイヤ3冗長切替を設定していない場合,表示しません。

Configuration

仮想MACアドレス学習用フレーム送信対象ポート数

仮想MACアドレス学習用フレームを送信するVLANポート数を表示します。

この値が,仮想MACアドレス学習用フレーム送信許容ポート数よりも大きいと,その差分だけ仮想MACアドレス学習用フレームが送信できていないことを表します。

Capacity

仮想MACアドレス学習用フレーム送信許容ポート数

仮想MACアドレス学習用フレーム送信レートで送信可能なVLANポート数を表示します。

VLAN Group ID

VLANグループID

1〜64

Local State

自装置のVLANグループの状態

Master:

 マスタ状態を指します。

Backup:

 バックアップ状態を指します。

Backup(Lock):

 バックアップ(固定)状態を指します。

Backup(Waiting):

 バックアップ(マスタ待ち)状態を指します。

Backup(No Neighbor):

 バックアップ(隣接不明)状態を指します。

(disable)

 disable状態を指します。

Neighbor State

対向装置のVLANグループの状態

Master:

 マスタ状態を指します。

Backup:

 バックアップ状態を指します。

Backup(Lock):

 バックアップ(固定)状態を指します。

Backup(Waiting):

 バックアップ(マスタ待ち)状態を指します。

Backup(No Neighbor):

 バックアップ(隣接不明)状態を指します。

(対向装置不明時は"-"を表示します。)

注※ マスタ状態のVLANグループに所属するVLANのポートのうち,メンバポートの総和です。チャネルグループの場合は,チャネルグループ単位で1ポートと数えます。

[実行例2]

図35‒2 VLANグループID指定時のGSRP情報表示例
> show gsrp 3 vlan-group 1,2,8
Date 20XX/07/14 12:00:00 UTC
 
GSRP ID: 3
 Local MAC Address       : 0012.e2a8.2527
 Neighbor MAC Address    : 0012.e2a8.2505
 Total VLAN Group Counts : 3
 Layer 3 Redundancy      : On
 Virtual MAC Learning    : Interval 120  (Output Rate 30pps)
 VLAN Port Counts        : Configuration    15,  Capacity 3600
 
 VLAN Group ID : 1
  VLAN ID                 : 110,200-2169
  Member Port             : 0/6-8
  Active Port             : 0/6-8
  Last Transition         : 20XX/07/14 10:00:00  (Master to Backup)
  Transition by reason    : Priority was lower than neighbor's
  Master to Backup Counts : 4
  Backup to Master Counts : 4
  Virtual MAC Address     : 0000.8758.1387
 
                            Local               Neighbor
  State                   : Backup              Master
  Acknowledged State      : Backup              -
  Advertise Hold Timer    : 3                   -
  Priority                : 100                 101
  Active Ports            : 3                   3
  Up Ports                : 3                   -
 
 VLAN Group ID : 2
  VLAN ID                 : 120
  Member Port             : -
  Active Port             : -
  Last Transition         : -          ( - )
  Transition by reason    : -
  Master to Backup Counts : -
  Backup to Master Counts : -
  Virtual MAC Address     : 0000.8758.138f
 
                            Local               Neighbor
  State                   : (disable)           -
  Acknowledged State      : -                   -
  Advertise Hold Timer    : -                   -
  Priority                : 100                 -
  Active Ports            : -                   -
  Up Ports                : -                   -
 
 VLAN Group ID : 8
  VLAN ID                 : 180
  Member Port             : 0/6-8
  Active Port             : 0/6-8
  Last Transition         : 20XX/07/14 11:00:00  (Backup to Master)
  Transition by reason    : "set gsrp master"command was executed
  Master to Backup Counts : 0
  Backup to Master Counts : 1
  Virtual MAC Address     : 0000.8758.13bf
 
                            Local               Neighbor
  State                   : Master              -
  Acknowledged State      : -                   -
  Advertise Hold Timer    : 0                   -
  Priority                : 100                 -
  Active Ports            : 3                   -
  Up Ports                : 3                   -
 
>

[実行例2の表示説明]

表35‒2 VLANグループID指定時のGSRP情報表示項目

表示項目

意味

表示詳細情報

GSRP ID

GSRPグループID

1〜65535

Local MAC Address

自装置のMACアドレス

Neighbor MAC Address

対向装置のMACアドレス

対向装置不明時は"-"を表示します。

Total VLAN Group Counts

自装置のVLANグループの総数

0〜64

Layer 3 Redundancy

レイヤ3冗長切替

Off:設定なし

On:レイヤ3冗長切替を適用中

Virtual MAC Learning

仮想MACアドレス学習用フレーム情報

Interval

送信間隔

4〜120(秒)

(Output Rate)

送信レート(packet/s)

仮想MACアドレス学習用フレームの現在の送信レートを表示します。

コンフィグレーションでレイヤ3冗長切替を設定していない場合,表示しません。

VLAN Port Counts

仮想MACアドレス学習用フレーム送信ポート数

コンフィグレーションでレイヤ3冗長切替を設定していない場合,表示しません。

Configuration

仮想MACアドレス学習用フレーム送信対象ポート数

仮想MACアドレス学習用フレームを送信するVLANポート数を表示します。

この値が,仮想MACアドレス学習用フレーム送信許容ポート数よりも大きいと,その差分だけ仮想MACアドレス学習用フレームが送信できていないことを表します。

Capacity

仮想MACアドレス学習用フレーム送信許容ポート数

仮想MACアドレス学習用フレーム送信レートで送信可能なVLANポート数を表示します。

VLAN Group ID

VLANグループID

1〜64

VLAN ID

VLAN ID

1〜4094

Ring Protocolとの併用時に所属外となったVLANは含めません。

Member Port

VLANグループに設定されているVLANに属しているポート

VLANグループに該当するポートがない場合,またはdisable状態の場合は"-"を表示します。

チャネルグループは集約ポートのリストに展開して表示します。

Active Port

アクティブポート

VLANグループに該当するポートがない場合,またはdisable状態の場合は"-"を表示します。

チャネルグループは集約ポートのリストに展開して表示します。

なお,リングポートはアクティブポートに含めません。

Last Transition

最後に状態遷移した時刻

yyyy/mm/dd hh:mm:ss 年/月/日 時:分:秒( )内は状態遷移を示します。

一度も状態遷移していない場合,またはdisable状態の場合は"-"を表示します。

Transition by reason

状態遷移した理由

Active ports was more than neighbor's:

 自装置のアクティブポート数が対向装置より多かったため。

Priority was higher than neighbor's.:

 自装置の優先度が対向装置より高かったため。

MAC address was larger than neighbor's:

 自装置のMACアドレスが対向装置より大きかったため。

"set gsrp master" command was executed:

 "set gsrp master"コマンドを実行したため。

Direct link failure was detected:

 ダイレクトリンク障害を検出したため。

Forced shift time was expired:

 自動マスタ遷移待ち時間の設定時間を経過したため。

Active ports was less than neighbor's:

 自装置のアクティブポート数が対向装置より少なかったため。

Priority was lower than neighbor's:

 自装置の優先度が対向装置より低かったため。

MAC address was smaller than neighbor's:

 自装置のMACアドレスが対向装置より小さかったため。

BackupLock was enabled:

 backup-lock設定がされたため。

Double Master was detected:

 自装置および対向装置の状態が共にマスタ状態であることが検出されたため。

一度も状態遷移していない場合,disable状態の場合,またはGSRP装置が対向装置を認識していない状態でマスタ状態の時にrestart vlanコマンドを実行した場合は"-"を表示します。

Master to Backup Counts

マスタ状態からバックアップ状態へ遷移した回数(統計情報)

0〜4294967295

disable状態の場合は"-"を表示します。

Backup to Master Counts

バックアップ状態からマスタ状態へ遷移した回数(統計情報)

0〜4294967295

disable状態の場合は"-"を表示します。

Virtual MAC Address

仮想MACアドレス

レイヤ3冗長切替設定なしのときは"-"を表示します。

Local

自装置情報

Neighbor

対向装置情報

対向装置不明時は"-"を表示します。

State

VLANグループの状態

Master:

 マスタ状態を指します。

Backup:

 バックアップ状態を指します。

Backup(Lock):

 バックアップ(固定)状態を指します。

Backup(Waiting):

 バックアップ(マスタ待ち)状態を指します。

Backup(No Neighbor):

 バックアップ(隣接不明)状態を指します。

(disable):

 disable状態を指します。

Acknowledged State

対向装置で認識している自装置のVLANグループの状態

Master:

 マスタ状態を指します。

Backup:

 バックアップ状態を指します。

Backup(Lock):

 バックアップ(固定)状態を指します。

Backup(Waiting):

 バックアップ(マスタ待ち)状態を指します。

Backup(No Neighbor):

 バックアップ(隣接不明)状態を指します。

対向装置不明時,またはdisable状態の場合は"-"を表示します。

(対向装置情報では"-"を表示します。)

Advertise Hold Timer

Advertiseフレーム有効時間

0〜120(秒)

disable状態の場合は"-"を表示します。

(対向装置情報では"-"を表示します。)

Priority

優先度情報

0〜255

(値が大きいほど優先度が高くなります。)

Active Ports

アクティブポート数

0〜装置最大ポート数

チャネルグループの場合は,チャネルグループ単位で1ポートと数えます。

disable状態の場合は"-"を表示します。

なお,リングポートはアクティブポートに含めません。

Up Ports

VLANグループに設定されているVLANに属しているポート内で実際にアップしているポート数

0〜装置最大ポート数

チャネルグループの場合は,チャネルグループ単位で1ポートと数えます。

disable状態の場合は"-"を表示します。

(対向装置情報では"-"を表示します。)

注※ マスタ状態のVLANグループに所属するVLANのポートのうち,メンバポートの総和です。チャネルグループの場合は,チャネルグループ単位で1ポートと数えます。

[実行例3]

図35‒3 GSRP詳細情報の表示例
> show gsrp detail
Date 20XX/11/07 12:00:00 UTC
 
GSRP ID: 3
 Local MAC Address       : 0012.e2a8.2527
 Neighbor MAC Address    : 0012.e2a8.2505
 Total VLAN Group Counts : 3
 GSRP VLAN ID            : 105
 Direct Port             : 0/10-11
 Limit Control           : Off
 GSRP Exception Port     : 0/1-5
 No Neighbor To Master   : manual
 Backup Lock             : disable
 Port Up Delay           : 0
 Last Flush Receive Time : -
 Forced Shift Time       : -
 Layer 3 Redundancy      : On
 Virtual MAC Learning    : Interval 120  (Output Rate 30pps)
 VLAN Port Counts        : Configuration    15,  Capacity 3600
 Virtual Link ID         : 100(VLAN ID : 20)
 
                           Local               Neighbor
 Advertise Hold Time     : 5                   5
 Advertise Hold Timer    : 4                   -
 Advertise Interval      : 1                   1
 Selection Pattern       : ports-priority-mac  ports-priority-mac
 
 VLAN Group ID      Local State         Neighbor State
 1                  Backup              Master
 2                  (disable)           -
 8                  Master              -
>

[実行例3の表示説明]

表35‒3 GSRP詳細情報の表示項目

表示項目

意味

表示詳細情報

GSRP ID

GSRPグループID

1〜65535

Local MAC Address

自装置のMACアドレス

Neighbor MAC Address

対向装置のMACアドレス

対向装置不明時は"-"を表示します。

Total VLAN Group Counts

自装置のVLANグループの総数

0〜64

GSRP VLAN ID

Advertiseを送受信するVLAN ID

1〜4094

Direct Port

Advertiseフレーム送受信ポート

ポートを設定していない場合は"-"を表示します。

Limit Control

GSRP VLANグループ限定制御

Off:設定なし

On:GSRP VLANグループ限定制御を適用中

GSRP Exception Port

GSRP制御対象外として指定されたポート

ポートを設定していない場合は"-"を表示します。

Ring Protocolとの併用時にリングポートを設定すると,Exception Portとして表示します。

No Neighbor To Master

バックアップ(隣接不明)状態時の操作設定

manual:

 GSRP Advertiseフレームを受信する,またはマスタ遷移コマンドを実行するまで,バックアップ(隣接不明)状態として留まります。

direct-down:

 ダイレクトリンクがダウンした場合,自動でマスタ状態へ遷移します。

Backup Lock

backup-lockコンフィグレーションの設定

enable:

 backup-lockコンフィグレーション設定あり

disable:

 backup-lockコンフィグレーション設定なし

Port Up Delay

回線アップ時のアクティブポートのカウント対象へ反映するまでの遅延時間

0〜43200(秒)またはinfinity

(infinityは無限を指します。)

Last Flush Receive Time

最終GSRP Flush request フレーム受信時刻

yyyy/mm/dd hh:mm:ss 年/月/日 時:分:秒

GSRP Flush requestフレームを未受信の場合は"-"を表示します。

Forced Shift Time

自動マスタ遷移待ち時間

−:設定なし

0〜3600(秒)

遷移待ち中は,遷移するまでの時間を(Now Waiting, 20Sec, left)の形式で表示します。

Layer 3 Redundancy

レイヤ3冗長切替

Off:設定なし

On:レイヤ3冗長切替を適用中

Virtual MAC Learning

仮想MACアドレス学習用フレーム情報

Interval

送信間隔

4〜120(秒)

(Output Rate)

送信レート(packet/s)

仮想MACアドレス学習用フレームの現在の送信レートを表示します。

コンフィグレーションでレイヤ3冗長切替を設定していない場合,表示しません。

VLAN Port Counts

仮想MACアドレス学習用フレーム送信ポート数

コンフィグレーションでレイヤ3冗長切替を設定していない場合,表示しません。

Configuration

仮想MACアドレス学習用フレーム送信対象ポート数

仮想MACアドレス学習用フレームを送信するVLANポート数を表示します。

この値が,仮想MACアドレス学習用フレーム送信許容ポート数よりも大きいと,その差分だけ仮想MACアドレス学習用フレームが送信できていないことを表します。

Capacity

仮想MACアドレス学習用フレーム送信許容ポート数

仮想MACアドレス学習用フレーム送信レートで送信可能なVLANポート数を表示します。

Virtual Link ID

仮想リンクID

1〜250

仮想リンクIDを設定していない場合は"-"を表示します。

括弧内は仮想リンクVLAN IDを示します。

Local

自装置情報

Neighbor

対向装置情報

対向装置不明時は"-"を表示します。

Advertise Hold Time

Advertiseフレーム保持時間

1〜120(秒)

(コンフィグレーションコマンドadvertise-holdtimeで設定した値を表示します。)

Advertise Hold Timer

Advertiseフレーム有効時間

0〜120(秒)

(対向装置情報では"-"を表示します。)

Advertise Interval

Advertiseフレーム送信間隔

0.5〜60(秒)

Selection Pattern

マスタ/バックアップ選択方法

ports-priority-mac:

 アクティブポート数→優先度→装置MACアドレスの順で選択します。

priority-ports-mac:

 優先度→アクティブポート数→装置MACアドレスの順で選択します。

VLAN Group ID

VLANグループID

1〜64

Local State

自装置のVLANグループの状態

Master:

 マスタ状態を指します。

Backup:

 バックアップ状態を指します。

Backup(Lock):

 バックアップ(固定)状態を指します。

Backup(Waiting):

 バックアップ(マスタ待ち)状態を指します。

Backup(No Neighbor):

 バックアップ(隣接不明)状態を指します。

(disable):

 disable状態を指します。

Neighbor State

対向装置のVLANグループの状態

Master:

 マスタ状態を指します。

Backup:

 バックアップ状態を指します。

Backup(Lock):

 バックアップ(固定)状態を指します。

Backup(Waiting):

 バックアップ(マスタ待ち)状態を指します。

Backup(No Neighbor):

 バックアップ(隣接不明)状態を指します(対向装置不明時は"-"を表示します)。

注※ マスタ状態のVLANグループに所属するVLANのポートのうち,メンバポートの総和です。チャネルグループの場合は,チャネルグループ単位で1ポートと数えます。

[実行例4]

図35‒4 ポート指定時のGSRP情報の表示例
> show gsrp 10 port 0/6-11
Date 20XX/07/14 12:00:00 UTC
 
GSRP ID: 10
 Port Information
 0/6     GSRP    : Active     Port    : Up
         Type    : Member     Flush   : Reset      Delay         : 0
         TxFrame : 0          RxFrame : 0          Discard Frame : 0
 0/7     GSRP    : Active     Port    : Up
         Type    : Member     Flush   : Reset      Delay         : 0
         TxFrame : 0          RxFrame : 0          Discard Frame : 0
 0/8     GSRP    : Active     Port    : Up
         Type    : Member     Flush   : GSRP       Delay         : 0
         TxFrame : 0          RxFrame : 0          Discard Frame : 0
 0/10    GSRP    : Not Active Port    : Up
(CH:  1) Type    : Direct     Flush   : No         Delay         : 0
         TxFrame : 960        RxFrame : 954        Discard Frame : 0
 0/11    GSRP    : Not Active Port    : Up
(CH:  1) Type    : Direct     Flush   : No         Delay         : 0
         TxFrame : 960        RxFrame : 954        Discard Frame : 0
 
 
>

[実行例4の表示説明]

表35‒4 ポート指定時のGSRP情報の表示内容

表示項目

意味

表示詳細情報

GSRP ID

GSRPグループID

1〜65535

Port Information

ポート情報

<nif no.>/<port no.>

ポート番号

CH

チャネルグループ番号

GSRP

VLANグループに設定されているVLANに属しているポートの状態,またはGSRP管理VLANに属するポートの状態

Active:

 アクティブポートに反映している状態であることを指します。

Not Active:

 アクティブポートに反映していない状態であることを指します。

Port

ポートの状態

Up:

 ポートがアップしていることを指します。

Down:

 ポートがダウンしていることを指します。

Type

ポートの種別

Direct:

 ダイレクトリンクであることを指します。

Member:

 VLANグループに設定されているVLANに属しているポートであることを指します。

Flush

周囲スイッチに対するmac_address_tableのクリア方法

GSRP:

 GSRP Flush requestフレームを送信します。

Reset:

 ポートリセット機能を使用します。

No:

 GSRP Flush request フレームを送信しません。

Delay

回線アップ時のアクティブポートのカウント対象へ反映するまでの遅延時間

VLANグループに設定されているVLANに属しているポートをアクティブポートに反映するまでの残り時間を指します。

0〜43200(秒),またはinfinity

TxFrame

送信したGSRP Advertiseフレーム数(統計情報)

0〜4294967295

同一チャネルグループのポートの場合,同じ値になります。

RxFrame

受信したGSRP Advertiseフレーム数(統計情報)

0〜4294967295

同一チャネルグループのポートの場合,同じ値になります。

Discard Frame

受信時に廃棄したGSRP Advertiseフレーム数(統計情報)

0〜262140

(最大値は各廃棄要因の最大数65535×要素数4を指します。)

同一チャネルグループのポートの場合,同じ値になります。

[実行例5]

図35‒5 ポート指定時のGSRP情報の詳細表示例
> show gsrp 10 port 0/6 detail
Date 20XX/07/14 12:00:00 UTC
 
GSRP ID: 10
 Port Information
 0/6     GSRP    : Active     Port    : Up
         Type    : Member     Flush   : Reset      Delay         : 0
         TxFrame : 0          RxFrame : 0          Discard Frame : 0
         Discard Frame by reason
            mismatch GSRP VLAN ID     : 0
            mismatch GSRP ID          : 0
            loopback GSRP frame       : 0
            illegal GSRP frame        : 0
 
>

[実行例5の表示説明]

表35‒5 ポート指定時のGSRP情報の詳細表示内容

表示項目

意味

表示詳細情報

GSRP ID

GSRPグループID

1〜65535

Port Information

ポート情報

<nif no.>/<port no.>

ポート番号

CH

チャネルグループ番号

GSRP

VLANグループに設定されているVLANに属しているポートの状態

Active:

 アクティブポートに反映している状態であることを指します。

Not Active:

 アクティブポートに反映していない状態であることを指します。

Port

ポートの状態

Up:

 ポートがアップしていることを指します。

Down:

 ポートがダウンしていることを指します。

Type

ポートの種別

Direct:

 ダイレクトリンクポートであることを指します。

Member:

 VLANグループに設定されているVLANに属しているポートであることを指します。

Flush

周囲スイッチに対するmac_address_tableのクリア方法

GSRP:

 GSRP Flush requestフレームを送信します。

Reset:

 ポートリセット機能を使用します。

No:

 GSRP Flush requestフレームを送信しません。

Delay

回線アップ時のアクティブポートのカウント対象へ反映するまでの遅延時間

VLANグループに設定されているVLANに属しているポートをアクティブポートに反映するまでの残り時間を指します。

0〜43200(秒),またはinfinity

TxFrame

送信したGSRP Advertiseフレーム数

(統計情報)

0〜4294967295

同一チャネルグループのポートの場合,同じ値になります。

RxFrame

受信したGSRP Advertiseフレーム数

(統計情報)

0〜4294967295

同一チャネルグループのポートの場合,同じ値になります。

Discard Frame

受信時に廃棄したGSRP Advertiseフレーム数

(統計情報)

0〜262140

(最大値は各廃棄要因の最大数65535×要素数4を指します。)

同一チャネルグループのポートの場合,同じ値になります。

Discard Frame by reason

要因ごとの廃棄詳細統計情報

mismatch GSRP VLAN ID

GSRP管理VLAN ID不一致によって廃棄したGSRP Advertiseフレーム数

(統計情報)

0〜65535

mismatch GSRP ID

GSRP ID不一致によって廃棄したGSRP Advertiseフレーム数

(統計情報)

0〜65535

注 ダイレクトリンクで送受信した場合だけカウントします。

loopback GSRP frame

自装置が送信したGSRP Advertiseフレーム受信によって廃棄したGSRP Advertiseフレーム数

(統計情報)

0〜65535

illegal GSRP frame

不正なGSRP Advertiseフレーム受信によって廃棄したGSRP Advertiseフレーム数

(統計情報)

0〜65535

[通信への影響]

なし

[応答メッセージ]

表35‒6 show gsrpコマンドの応答メッセージ一覧

メッセージ

内容

Can't execute.

コマンドを実行できません。再実行してください。

Connection failed to GSRP program.

GSRPプログラムとの通信が失敗しました。

コマンドを再実行してください。頻発する場合は,restart gsrpコマンドでGSRPプログラムを再起動してください。

GSRP is not configured.

GSRPが設定されていません。コンフィグレーションを確認してください。

Specified GSRP ID is not configured:<gsrp group id>.

指定GSRPグループIDは設定されていません。

<gsrp group id>:GSRPグループID

Specified port is not operational.

指定ポートおよびチャネルグループは実行できません。

Specified VLAN group ID is not configured:<vlan group id>.

指定VLANグループIDは設定されていません。

<vlan group id>:VLANグループID

[注意事項]

統計情報は上限値で,カウンタ更新を停止します。