運用コマンドレファレンス Vol.1


show ip arp inspection statistics

ダイナミックARP検査の統計情報を表示します。

[入力形式]

show ip arp inspection statistics

[入力モード]

一般ユーザモードおよび装置管理者モード

[パラメータ]

なし

[スタック構成時の運用]

未サポートです。

[実行例]

ダイナミックARP検査の統計情報を表示します。

図34‒5 ダイナミックARP検査の統計情報表示コマンド実行結果画面
> show ip arp inspection statistics
Date 20XX/04/20 12:00:00 UTC
Port       Forwarded     Dropped  ( DB mismatch     Invalid  )
0/1                0          15  (          15           0  )
0/2              584         883  (         883           0  )
0/3                0           0  (           0           0  )
                                :
ChGr:2           170          53  (          53           0  )
>

[表示説明]

表34‒7 ダイナミックARP検査の統計情報の表示内容

表示項目

意味

表示詳細情報

Port

ポート番号

該当するインタフェースがイーサネットインタフェースの場合はNIF番号とポート番号を表示します。

ポートチャネルインタフェースの場合は次の値を表示します。

ChGr:1〜ChGr:48

Forwarded

中継したARPパケット数

Dropped

廃棄したARPパケットの総数

DB mismatch,Invalidの合計数

DB mismatch

基本検査でバインディングデータベースとの整合性が不一致となったために廃棄したARPパケット数

Invalid

オプション検査で整合性が不一致となったために廃棄したARPパケット数

(凡例)−:特になし

[通信への影響]

なし

[応答メッセージ]

表34‒8 show ip arp inspection statisticsコマンドの応答メッセージ一覧

メッセージ

内容

ARP Inspection doesn't seem to be running.

ダイナミックARP検査が動作していないため,コマンドが失敗しました。

Program error occurred: <error message>

プログラムエラーが発生しました。コマンドを再実行してください。

<error message>:エラー部位

[注意事項]

  1. 装置でVLANトンネリングを使用している場合,デフォルトVLANでダイナミックARP検査を有効にすると,VLAN指定をしていないアクセスポートも本コマンドで表示されます。

  2. ポートミラーリングを使用している場合,デフォルトVLANでダイナミックARP検査を有効にすると,ミラーポートも本コマンドで表示されます。