show mac-address-table
MACアドレステーブルの情報を表示します。
[入力形式]
show mac-address-table [ <mac> ] [ vlan <vlan id list> ] [ port <port list> ] [channel-group-number <channel group list>] [{ static | dynamic | snoop | dot1x | wa | macauth }] show mac-address-table learning-counter [ port <port list> ] [channel-group-number <channel group list>] show mac-address-table learning-counter vlan [<vlan id list>]
[入力モード]
一般ユーザモードおよび装置管理者モード
[パラメータ]
- <mac>
-
指定MACアドレスに関するMACアドレステーブルの情報を表示します。
- vlan <vlan id list>
-
指定VLAN ID(リスト形式)に関するMACアドレステーブルの情報を表示します。
<vlan id list>の指定方法については,「パラメータに指定できる値」を参照してください。
- [port <port list>] [channel-group-number <channel group list>]
-
指定ポートまたは指定チャネルグループに関するMACアドレステーブルの情報を表示します。ポートとチャネルグループを同時に指定することもでき,その場合は指定したポートまたは指定したチャネルグループのどちらかに関するMACアドレステーブルの情報を表示します。
- port <port list>
-
指定ポート(リスト形式)に関するMACアドレステーブルの情報を表示します。リストに指定したポートを一つ以上含むMACアドレステーブルエントリを表示します。<port list>の指定方法および値の指定範囲については,「パラメータに指定できる値」を参照してください。
- channel-group-number <channel group list>
-
指定リンクアグリゲーションのチャネルグループ(リスト形式)に関するMACアドレステーブルの情報を表示します。<channel group list>の指定方法については,「パラメータに指定できる値」を参照してください。
本パラメータで指定した場合も,表示するMACアドレステーブルの情報はポートリスト形式となります。
- 本パラメータ省略時の動作
-
すべてのポートおよびチャネルグループに関するMACアドレステーブルの情報を表示します。
- { static | dynamic | snoop | dot1x | wa | macauth }
-
MACアドレステーブルの情報のうち,指定された条件で登録された情報を表示します。
- static
-
コンフィグレーションコマンドmac-address-table staticで登録されたMACアドレステーブルの情報を表示します。
- dynamic
-
MACアドレス学習によりダイナミックに登録されたMACアドレステーブルの情報を表示します。
- snoop
-
IGMP snooping機能またはMLD snooping機能で登録されたMACアドレステーブルの情報を表示します。
- dot1x
-
IEEE802.1Xで登録されたMACアドレステーブルの情報を表示します。
- wa
-
Web認証機能で登録されたMACアドレステーブルの情報を表示します。
- macauth
-
MAC認証機能で登録されたMACアドレステーブルの情報を表示します。
- learning-counter
-
MACアドレステーブルの学習アドレス数とMACアドレス学習の移動を検出した回数をポート単位に表示します。
- learning-counter vlan [<vlan id list>]
-
MACアドレステーブルの学習アドレス数をVLAN単位に表示します。<vlan id list>の指定方法については,「パラメータに指定できる値」を参照してください。<vlan id list>省略時は全VLANの学習アドレス数を表示します。
- 各パラメータ省略時の動作
-
本コマンドでは,パラメータを指定してその条件に該当する情報だけを表示できます。パラメータを指定しない場合は,条件を限定しないで情報を表示します。複数のパラメータを指定した場合は,それぞれの条件に同時に該当する情報を表示します。
- すべてのパラメータ省略時の動作
-
すべてのMACアドレステーブルの情報を表示します。
[スタック構成時の運用]
マスタスイッチからほかのメンバスイッチへ自動でMACアドレステーブルの情報を同期します。
learning-counterパラメータを指定する場合,マスタスイッチからスタックを構成しているすべてのメンバスイッチを対象にコマンドを実行します。メンバスイッチのスイッチ番号を指定してコマンドを実行することもできます。
なお,remote commandコマンドも使用できます。
remote command {<switch no.> | all} show mac-address-table learning-counter [ port <port list> ] [channel-group-number <channel group list>]
[実行例1]
> show mac-address-table Date 20XX/10/29 11:33:50 UTC MAC address VLAN Type Port-list 0012.e280.5cbf 3 Static 1/0/5 0012.e205.0558 1 Dynamic 1/0/23 0012.e28e.0602 1 Dynamic 1/0/23 0012.e2a8.250c 1 Dynamic 1/0/23 0012.e205.0642 100 Dynamic 1/0/2-3,10 0012.e205.0643 103 Dynamic 1/0/4,7 0012.e205.0643 104 Dynamic 1/0/4,7 > |
[実行例1の表示説明]
表示項目 |
意味 |
表示詳細情報 |
---|---|---|
MAC address |
MACアドレス |
− |
VLAN |
VLAN ID |
-:TypeがVxlan |
Type |
MACアドレステーブル種別 |
Dynamic:ダイナミックエントリ Snoop:IGMP snooping機能またはMLD snooping機能によるエントリ Static:スタティックまたはIEEE802.1Xによるエントリ Dot1x:IEEE802.1Xによるエントリ Wa:Web認証機能によるエントリ Macauth:MAC認証機能によるエントリ Vxlan:VXLANのVNIによって学習したエントリ |
Port-list |
ポート (スイッチ番号/NIF番号/ポート番号) |
以下の場合,ポート以外が表示されます。 Drop:drop(廃棄MAC)指定 -:TypeがSnoopでMACアドレステーブルから削除中のエントリ 空白:TypeがVxlan |
[実行例2]
>show mac-address-table learning-counter port 1/0/1-10 Date 20XX/12/21 20:00:57 UTC Port counts:10 Port Count Movement Detect 1/0/1 3 0 1/0/2 1000 1000 1/0/3 0 0 1/0/4 50 0 1/0/5 45 0 1/0/6 0 0 1/0/7 22 50 1/0/8 0 0 1/0/9 0 0 1/0/10 0 0 > |
>show mac-address-table learning-counter vlan Date 20XX/12/10 20:00:57 UTC VLAN counts:4 ID Count Maximum 1 3 - 100 1000 - 200 0 - 4094 90 - > |
[実行例2の表示説明]
表示項目 |
意味 |
表示詳細情報 |
---|---|---|
Port counts |
対象ポート数 |
− |
VLAN counts |
対象VLAN数 |
− |
Port |
ポート (スイッチ番号/NIF番号/ポート番号) |
− |
ID |
VLAN ID |
VLAN ID |
Count |
現在のMACアドレステーブル学習数 |
− |
Movement Detect |
MACアドレス学習の移動を検出した回数 |
− |
Maximum |
MACアドレステーブル学習数制限値 |
“-”固定 |
[通信への影響]
なし
[応答メッセージ]
メッセージ |
内容 |
---|---|
Can't execute for accounts mismatch. |
バックアップスイッチのアカウントが不一致のため,本コマンドを実行できません。アカウントを操作するコマンド(adduser,rmuser,password,clear password)を実行して,アカウントを同期してください。 |
Can't execute. |
コマンドを実行できません。再実行してください。 |
Connection failed to L2 Mac Manager. |
L2 Mac Managerプログラムとの通信が失敗しました。コマンドを再実行してください。頻発する場合は,restart vlanコマンドでL2 Mac Managerプログラムを再起動してください。 |
Connection failed to L2 Manager. |
L2Managerプログラムとの通信が失敗しました。コマンドを再実行してください。頻発する場合は,restart vlanコマンドでL2Managerプログラムを再起動してください。 |
Connection failed to Snoopd. |
IGMP snooping/MLD snoopingプログラムとの通信が失敗しました。コマンドを再実行してください。頻発する場合は,restart snoopingコマンドでIGMP snooping/MLD snoopingプログラムを再起動してください。 |
No mac-address-table entry. |
MACアドレステーブルの情報がありません。指定パラメータを確認し再実行してください。 |
No operational Port. |
実行可能なポートはありません。指定パラメータを確認し再実行してください。 |
No such Switch <switch no.>. |
指定されたスイッチ番号が存在しません。指定パラメータを確認して再実行してください。 また,メンバスイッチの追加直後などは,コマンドを実行できないことがあります。その場合は,再実行してください。 <switch no.>:スイッチ番号 |
Specified VLAN is not configured. |
指定VLANは設定されていません。指定パラメータを確認し再実行してください。 |
Switch <switch no.> was deleted from stack. |
メンバスイッチはスタック構成から削除されました。 <switch no.>:スイッチ番号 |
[注意事項]
-
IPマルチキャストルーティング機能との同時使用時は,IGMP snooping機能またはMLD snooping機能で学習したエントリは本コマンドでは表示されません。
-
VXLAN機能が有効な場合,VNIによる学習エントリが表示されます。VXLANのMACアドレステーブル情報については,show vxlan mac-address-tableコマンドを参照してください。
-
MACアドレス学習の移動を検出した回数は,clear countersコマンドで0クリアされます。clear mac-address-tableコマンドでは0クリアされません。