運用コマンドレファレンス Vol.1


restart link-aggregation

リンクアグリゲーションプログラムを再起動します。

[入力形式]

restart link-aggregation [-f] [core-file]

[入力モード]

一般ユーザモードおよび装置管理者モード

[パラメータ]

-f

再起動確認メッセージなしで,リンクアグリゲーションプログラムを再起動します。

本パラメータ省略時の動作

確認メッセージを出力します。

core-file

再起動時にリンクアグリゲーションプログラムのコアファイル(LAd.core)を出力します。

本パラメータ省略時の動作

コアファイルを出力しません。

すべてのパラメータ省略時の動作

再起動確認メッセージを出力したあと,リンクアグリゲーションプログラムを再起動します。

[スタック構成時の運用]

マスタスイッチからスタックを構成しているすべてのメンバスイッチを対象にコマンドを実行します。

なお,remote commandコマンドも使用できます。

remote command {<switch no.> | all} restart link-aggregation [-f] [core-file]

[実行例]

図22‒12 リンクアグリゲーション再起動
> restart link-aggregation
Link Aggregation restart OK? (y/n):y
>
図22‒13 リンクアグリゲーション再起動(-f パラメータ指定)
> restart link-aggregation -f
>

[通信への影響]

リンクアグリゲーションを設定しているポートで一時的にデータ送受信不可となります。

[応答メッセージ]

表22‒9 restart link-aggregationコマンドの応答メッセージ一覧

メッセージ

内容

Can't execute for accounts mismatch.

バックアップスイッチのアカウントが不一致のため,本コマンドを実行できません。アカウントを操作するコマンド(adduser,rmuser,password,clear password)を実行して,アカウントを同期してください。

Can't execute.

コマンドを実行できません。再実行してください。

Link Aggregation doesn't seem to be running.

リンクアグリゲーションプログラムが起動していないため,コマンドが失敗しました。リンクアグリゲーションを設定していない場合は,リンクアグリゲーションプログラムは起動しないため,本メッセージを出力します。

設定していて本メッセージを出力した場合は,リンクアグリゲーションプログラムの再起動を待って,コマンドを再実行してください。

Switch <switch no.> was deleted from stack.

メンバスイッチはスタック構成から削除されました。

<switch no.>:スイッチ番号

[注意事項]

コアファイルの格納ディレクトリおよび名称は,次のとおりになります。

格納ディレクトリ:/usr/var/core/

コアファイル:LAd.core

指定ファイルがすでに存在する場合は無条件に上書きするので,必要ならば,ファイルをあらかじめバックアップしておいてください。