passive-interface
該当インタフェースからRIPngパケットで経路情報を送信しないことを指定します。ほかのルータに経路情報を通知したくない場合(例えば,相手ルータがスタティックルーティングを使用しているなど)に指定します。本コマンドは,RIPngパケットが送信可能となっているインタフェースだけ制御できます。
[入力形式]
- 情報の設定
-
passive-interface {default | vlan <vlan id>}
- 情報の削除
-
no passive-interface {default | vlan <vlan id>}
[入力モード]
(config-rtr-rip)
[パラメータ]
- {default | vlan <vlan id>}
-
RIPngパケットを送信しないインタフェースを指定します。
- default
-
すべてのインタフェースでRIPngパケットを送信しないことを指定します。
- vlan <vlan id>
-
RIPngパケットを送信しないインタフェースを指定します。
-
本パラメータ省略時の初期値
省略できません
-
値の設定範囲
<vlan id>にはinterface vlanコマンドで設定したVLAN IDを指定します。
[コマンド省略時の動作]
RIPngパケットで経路情報を送信します。
[通信への影響]
なし
[設定値の反映契機]
次回の経路広告時に反映されます。
[注意事項]
-
RIPngパケットを送信可能なすべてのインタフェースを送信抑止状態にする場合は,passive-interface defaultコマンドを指定します。また,この状態でno passive-interface vlan <vlan id>コマンドを指定すると,指定インタフェースを送信可能状態とします。設定例を次に示します。
- 設定例1
-
(1)vlan 2だけを送信抑止にする。
(config-rtr-rip)# passive-interface vlan 2
(2)上記(1)の状態でvlan 2を送信可能にする。
(config-rtr-rip)# no passive-interface vlan 2
注 上記コマンドを入力することで設定が削除されます。
- 設定例2
-
(1)すべてのインタフェースを送信抑止にする。
(config-rtr-rip)# passive-interface default
(2)上記(1)の状態でvlan 3だけを送信可能とする。
(config-rtr-rip)# no passive-interface vlan 3
注 上記コマンドは設定を削除するためのコマンドではありません。
(3)上記(2)の状態ですべてのインタフェースを送信可能とする。
(config-rtr-rip)# no passive-interface default
注 上記コマンドを入力することで設定が削除されます。
[関連コマンド]
distribute-list out