コンフィグレーションコマンドレファレンス Vol.2


passive-interface

該当インタフェースからRIPngパケットで経路情報を送信しないことを指定します。ほかのルータに経路情報を通知したくない場合(例えば,相手ルータがスタティックルーティングを使用しているなど)に指定します。本コマンドは,RIPngパケットが送信可能となっているインタフェースだけ制御できます。

[入力形式]

情報の設定

passive-interface {default | vlan <vlan id>}

情報の削除

no passive-interface {default | vlan <vlan id>}

[入力モード]

(config-rtr-rip)

[パラメータ]

{default | vlan <vlan id>}

RIPngパケットを送信しないインタフェースを指定します。

default

すべてのインタフェースでRIPngパケットを送信しないことを指定します。

vlan <vlan id>

RIPngパケットを送信しないインタフェースを指定します。

  1. 本パラメータ省略時の初期値

    省略できません

  2. 値の設定範囲

    <vlan id>にはinterface vlanコマンドで設定したVLAN IDを指定します。

[コマンド省略時の動作]

RIPngパケットで経路情報を送信します。

[通信への影響]

なし

[設定値の反映契機]

次回の経路広告時に反映されます。

[注意事項]

  1. RIPngパケットを送信可能なすべてのインタフェースを送信抑止状態にする場合は,passive-interface defaultコマンドを指定します。また,この状態でno passive-interface vlan <vlan id>コマンドを指定すると,指定インタフェースを送信可能状態とします。設定例を次に示します。

    設定例1

    (1)vlan 2だけを送信抑止にする。

     (config-rtr-rip)# passive-interface vlan 2

    (2)上記(1)の状態でvlan 2を送信可能にする。

     (config-rtr-rip)# no passive-interface vlan 2

     注 上記コマンドを入力することで設定が削除されます。

    設定例2

    (1)すべてのインタフェースを送信抑止にする。

     (config-rtr-rip)# passive-interface default

    (2)上記(1)の状態でvlan 3だけを送信可能とする。

     (config-rtr-rip)# no passive-interface vlan 3

     注 上記コマンドは設定を削除するためのコマンドではありません。

    (3)上記(2)の状態ですべてのインタフェースを送信可能とする。

     (config-rtr-rip)# no passive-interface default

     注 上記コマンドを入力することで設定が削除されます。

[関連コマンド]

distribute-list out