コンフィグレーションコマンドレファレンス Vol.2


arp discard-unresolved-packets

アドレス解決できないIPv4中継パケットをハードウェアで廃棄することでCPU負荷を軽減します。

[入力形式]

情報の設定・変更

arp discard-unresolved-packets [<seconds>]

情報の削除

no arp discard-unresolved-packets

[入力モード]

(config-if)

VLANインタフェース

[パラメータ]

<seconds>

アドレス解決できないIPv4中継パケットをハードウェアで廃棄するまでの時間を指定します。

  1. 本パラメータ省略時の初期値

    5

  2. 値の設定範囲

    1〜32767(秒)

[コマンド省略時の動作]

アドレス解決できないIPv4中継パケットをCPUに送付し,CPUのソフトウェアで廃棄します。

[通信への影響]

該当するARPを使用する経路宛ての中継および自発送信IPv4パケットは指定時間中ハードウェアで廃棄されます。

[設定値の反映契機]

設定値変更後,すぐに運用に反映されます。

[注意事項]

  1. 本コマンドは,ネットワーク構成上の理由で存在しない端末宛ての通信,または存在しないルータを経由する通信を持続することで発生する,ARP未解決状態の通信によるCPU高負荷状態を軽減するために使用してください。

  2. 本コマンドは最初のアドレス解決が失敗したあと,該当するARPエントリを廃棄対象エントリとしてハードウェアに登録します。廃棄対象エントリは1秒当たり最大50エントリ登録され,50を超えた場合はハードウェアによる廃棄対象とはならないで通常のCPU処理となります。

  3. ロードバランス機能が有効であり,本コマンドを設定した出力インタフェースがマルチパス構成の中に含まれる場合,そのパスが選択されかつアドレス解決ができない状態であっても,例外的に中継パケットはハードウェアによる廃棄対象とはならないで通常のCPU処理となります。

[関連コマンド]

なし