コンフィグレーションコマンドレファレンス Vol.1


monitor session

ポートミラーリングを設定します。本コマンドとdestination sessionコマンドのセッション番号は,装置全体で,合わせて最大四つ設定できます。

[入力形式]

情報の設定・変更

monitor session <session no.> source interface <interface id list> [{rx | tx | both}] destination interface <interface type> <interface number> [encapsulation dot1q <vlan id>]

情報の変更

monitor session <session no.> { source interface add <interface id list> | source interface remove <interface id list> }

情報の削除

no monitor session <session no.>

[入力モード]

(config)

[パラメータ]

<session no.>

ポートミラーリングセッションの番号を指定します。destination sessionコマンドで指定したセッション番号は指定できません。

  1. 本パラメータ省略時の初期値

    省略できません

  2. 値の設定範囲

    1〜4

source interface <interface id list>

ポートミラーリングのモニターポートをリスト形式で指定します。

  1. 本パラメータ省略時の初期値

    省略できません

  2. 値の設定範囲

    パラメータに指定できる値」を参照してください。

source interface add <interface id list>

ポートミラーリングのモニターポートをリストに追加します。

  1. 本パラメータ省略時の初期値

    省略できません

  2. 値の設定範囲

    パラメータに指定できる値」を参照してください。

source interface remove <interface id list>

ポートミラーリングのモニターポートをリストから削除します。

  1. 本パラメータ省略時の初期値

    省略できません

  2. 値の設定範囲

    パラメータに指定できる値」を参照してください。

{rx | tx | both}

ポートミラーリングするトラフィックの方向を指定します。

rx

受信フレームをミラーリングします。

tx

送信フレームをミラーリングします。

both

送受信フレームをミラーリングします。

  1. 本パラメータ省略時の初期値

    both

  2. 値の設定範囲

    次の表を参照してください。

    表37‒1 ポートミラー対象トラフィックの設定範囲

    セッション番号

    設定範囲

    備考

    1〜3

    rx,tx,both

    省略時はbothになります

    4

    rx

    必ずrxを指定してください

destination interface <interface type> <interface number>

ポートミラーリングのミラーポートを指定します。encapsulation dot1qパラメータを設定しない場合,レイヤ2情報を設定したポートは設定できません。

<interface type> <interface number>

ミラーポートを設定するインタフェースを指定します。

  1. 本パラメータ省略時の初期値

    省略できません

  2. 値の設定範囲

    <interface type> <interface number>には,次に示すインタフェース種別グループに対応するインタフェース名およびインタフェース番号を指定できます。詳細は,「パラメータに指定できる値」の「■インタフェースの指定方法」を参照してください。

    ・イーサネットインタフェース

encapsulation dot1q <vlan id>

ミラーリングするフレームに,指定したVLAN IDのVLAN Tagを付けます。vlanコマンドおよびinterface vlanコマンドで指定したVLAN IDは指定できません。

  1. 本パラメータ省略時の初期値

    VLAN Tagを付けません。

  2. 値の設定範囲

    2〜4094

[コマンド省略時の動作]

なし

[通信への影響]

運用中の回線をミラーポートに指定した場合,その回線で通信できなくなります。モニターポートに指定した場合は通信に影響しません。

[設定値の反映契機]

設定値変更後,すぐに運用に反映されます。

[注意事項]

  1. すでにモニターポートとして設定しているポートを,モニターポートまたはミラーポートに設定できません。

  2. ポリシーベースミラーリングを設定している場合,ポートミラーリングの送信フレームをミラーリングする設定(tx/both)はできません。

  3. encapsulation dot1qパラメータが設定されているセッションでは,モニターポートの変更や追加をした場合も,ミラーリングされるフレームにはVLAN Tagが付きます。

  4. VXLANのサブインタフェースが設定されているポートをミラーポートに指定する場合,encapsulation dot1qパラメータで指定するVLAN IDには,サブインタフェースに設定するVLAN IDと異なるVLAN IDを使用してください。

  5. Tag変換が設定されているポートをミラーポートに指定する場合,encapsulation dot1qパラメータで指定するVLAN IDには,Tag変換のVLAN Tagに指定する値と異なるVLAN IDを使用してください。

[関連コマンド]

なし