コンフィグレーションコマンドレファレンス Vol.1


vrrp track

仮想ルータへ障害監視インタフェース(track)を割り当てます。

[入力形式]

情報の設定・変更

vrrp <vrid> track <track number> [{ priority | decrement } <priority>]

情報の削除

no vrrp <vrid> track <track number>

[入力モード]

(config-if)

VLANインタフェース

[パラメータ]

<vrid>

仮想ルータのIDを指定します。

  1. 本パラメータ省略時の初期値

    省略できません

  2. 値の設定範囲

    1〜255

<track number>

障害監視を行うために仮想ルータに割り当てるtrack番号を指定します。

{priority | decrement} <priority>

障害監視インタフェースダウン時に仮想ルータに設定する優先度を決めるパラメータです。

priority <priority>

障害監視インタフェースダウン時に仮想ルータへ設定する優先度を0〜254の範囲で指定します。また,仮想ルータの優先度(vrrp priorityコマンドで指定)より小さい値を指定してください。仮想ルータの優先度以上の値を指定した場合は,本コマンドの指定は無効になって優先度0が使用されます。また,仮想ルータがIPアドレス所有者の場合も,本コマンドの指定は無効になって優先度0が使用されます。priorityを指定した障害監視インタフェースは,仮想ルータごとに一つだけ設定できます。

decrement <priority>

障害監視インタフェースダウン時に仮想ルータの現在の優先度から減算する値を1〜255の範囲で指定してください。decrementで指定した障害監視インタフェースは,仮想ルータごとに複数登録できます。

  1. 本パラメータ省略時の初期値

    decrementと優先度255が使用されます

  2. 値の設定範囲

    priority <priority>の場合,優先度の範囲は0〜254。

    decrement <priority>の場合,優先度から減算する値の範囲は1〜255。

[コマンド省略時の動作]

なし

[通信への影響]

なし

[設定値の反映契機]

設定値変更後,すぐに運用に反映されます。

[注意事項]

  1. vrrp track priorityコマンドで仮想ルータに割り当てられる障害監視インタフェース数は,仮想ルータ当たり1個です。

  2. vrrp track priorityコマンドで仮想ルータに障害監視インタフェースを割り当てている状態から,vrrp track decrementコマンドで障害監視インタフェースを追加割り当てしたい場合は,いったん障害監視インタフェースを削除してください。

  3. vrrp track decrementコマンドで仮想ルータに障害監視インタフェースを割り当てている状態から,vrrp track priorityコマンドで障害監視インタフェースを割り当てたい場合は,いったん障害監視インタフェースをすべて削除してください。

[関連コマンド]

track interface