コンフィグレーションコマンドレファレンス Vol.1


forwarding-shift-time

トランジットノードの場合,フラッシュ制御フレームの受信待ちを行う保護時間を設定します。

保護時間が経過すると,フラッシュ制御フレームを受信していない場合でも,リングポートがブロッキング状態からフォワーディング状態に遷移します。

スタンドアロンのマスタノードの場合,セカンダリポートのポートアップを検出したときに,フォワーディング状態に遷移するまでの保護時間を設定します。

[入力形式]

情報の設定・変更

forwarding-shift-time {<seconds> | infinity}

情報の削除

no forwarding-shift-time

[入力モード]

(config-axrp)

[パラメータ]

{<seconds> | infinity}

トランジットノードの場合,フラッシュ制御フレーム受信までの保護時間を秒単位で指定します。

「infinity」を指定した場合は保護時間が無限となり,フラッシュ制御フレームを受信するまでは,トランジットノードのリングポートはフォワーディング状態になりません。

スタンドアロンのマスタノードの場合,セカンダリポートをフォワーディング状態に変更するまでの保護時間を秒単位で指定します。

「infinity」を指定した場合は保護時間が無限となり,セカンダリポートのポートアップを検出してもフォワーディング状態になりません。

  1. 本パラメータ省略時の初期値

    省略できません

  2. 値の設定範囲

    1〜65535またはinfinity

[コマンド省略時の動作]

トランジットノードの場合,フラッシュ制御フレームの受信待ち保護時間は10秒となります。

スタンドアロンのマスタノードの場合,セカンダリポートの保護時間は10秒となります。

[通信への影響]

なし

[設定値の反映契機]

設定値変更後,すぐに運用に反映されます。

[注意事項]

  1. マスタノードでのヘルスチェックフレームの送信間隔が,トランジットノードでのフラッシュ制御フレームの受信待ちの保護時間よりも大きい場合,マスタノードが復旧を検出するよりも先にトランジットノードのリングポートがフォワーディング状態になります。そのため,一時的にループが発生するおそれがあります。

    保護時間を設定する場合,マスタノードでのヘルスチェックの送信間隔を十分に考慮した値を設定してください。

  2. スタンドアロンのマスタノードでのヘルスチェックフレームの送信間隔が,マスタノードでのフォワーディング状態に遷移するまでの保護時間よりも大きい場合,マスタノードが復旧を検出するよりも先にセカンダリポートがフォワーディング状態になります。そのため,一時的にループが発生するおそれがあります。

    保護時間を設定する場合,マスタノードでのヘルスチェックの送信間隔を十分に考慮した値を設定してください。

  3. 本機能はスタック構成のマスタノードでは動作しません。

[関連コマンド]

なし