コンフィグレーションコマンドレファレンス Vol.1


control-vlan

制御VLANとして使用するVLANを設定します。本コマンドで指定したVLANを用いて,リング状態の監視などを行う制御フレームの送受信を実施します。

トランジットノードに対して,forwarding-delay-timeを指定すると,初期動作時に制御VLANをフォワーディング状態に遷移するまでの時間を設定できます。本設定によって,トランジットノードでのフラッシュ制御フレーム受信監視を開始するまでの時間を調節でき,マスタノードが送信したフラッシュ制御フレームを確実に受信できます。

[入力形式]

情報の設定・変更

control-vlan <vlan id> [forwarding-delay-time <seconds>]

情報の削除

no control-vlan

[入力モード]

(config-axrp)

[パラメータ]

<vlan id>

制御VLANとして使用するVLANを指定します。

  1. 本パラメータ省略時の初期値

    省略できません

  2. 値の設定範囲

    パラメータに指定できる値」を参照してください。

    ただし,このコマンドでデフォルトVLAN(VLAN ID=1)は指定できません。

forwarding-delay-time <seconds>

トランジットノードでの装置起動やRing Protocolプログラムの再起動時などに,制御VLANをフォワーディング状態に遷移するまでの時間を秒単位で設定します。

  1. 本パラメータ省略時の初期値

    リングポートのアップ後,即時フォワーディング状態に遷移します。

  2. 値の設定範囲

    1〜65535

  3. 本パラメータ使用時の注意事項

    本パラメータだけの削除を行う際は,本パラメータを省略してcontrol-vlanを再設定することで,パラメータの削除として扱います。

[コマンド省略時の動作]

なし

[通信への影響]

なし

[設定値の反映契機]

設定値変更後,すぐに運用に反映されます。

[注意事項]

  1. 他リングIDが使用している制御VLANのVLANを指定できません。

  2. VLANグループに使用されているVLANを指定できません。

  3. 多重障害監視VLANが使用しているVLANを制御VLANに指定できません。

  4. Ring Protocol運用中に変更,または削除を行うと,本機能は一時的に無効となります。そのため,本機能を適用するネットワークの構成(リング構成)上,ループが発生するおそれがあります。リングポートであるインタフェースをshutdownに設定するなどして,ループが発生しない状態にした上で,本コマンドを入力してください。

  5. 制御VLANに指定したVLANとスパニングツリーとの併用はできません。

  6. 仮想リンクに使用しているVLANを制御VLANに指定できません。

  7. forwarding-delay-timeは,動作モードがトランジットノードの場合だけ有効です。

  8. forwarding-delay-timeは次に示す契機で動作します。

    • 装置起動(運用コマンドreload,ppupdateなどの実行含む)

    • コンフィグレーションファイルの運用への反映(運用コマンドcopy実行)

    • Ring Protocolプログラムの再起動(運用コマンドrestart axrp実行も含む)

    • VLANプログラムの再起動(運用コマンドrestart vlan実行も含む)

[関連コマンド]

vlan