spanning-tree pathcost method
ポートのパスコストに16bit値を使用するか,32bit値を使用するかを設定します。本コマンドは,マルチプルスパニングツリー以外の,すべてのスパニングツリー(PVST+,シングルスパニングツリー)に適用します。
spanning-tree vlan pathcost methodコマンドまたはspanning-tree single pathcost methodコマンドを設定している場合は,本コマンドの値は適用しません。
spanning-tree costコマンド,spanning-tree vlan costコマンド,またはspanning-tree single costコマンドの設定を省略した場合,パスコストはインタフェース速度とspanning-tree pathcost methodコマンドの設定によって,下記の値を適用します。
-
spanning-tree pathcost methodコマンドでshortを設定した場合
10Mbit/s:100
100Mbit/s:19
1Gbit/s:4
10Gbit/s:2
40Gbit/s:2
100Gbit/s:2
-
spanning-tree pathcost methodコマンドでlongを設定した場合
10Mbit/s:2000000
100Mbit/s:200000
1Gbit/s:20000
10Gbit/s:2000
40Gbit/s:500
100Gbit/s:200
[入力形式]
- 情報の設定・変更
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spanning-tree pathcost method { long | short }
- 情報の削除
-
no spanning-tree pathcost method
[入力モード]
(config)
[パラメータ]
- { long | short }
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longを設定した場合,32bit値を使用します。shortを設定した場合,16bit値を使用します。
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本パラメータ省略時の初期値
省略できません
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値の設定範囲
なし
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本パラメータ使用時の注意事項
・パスコストのデフォルト値が変わります。
・パスコスト値が変わることでトポロジ変更が発生する場合があります。
・パスコストに65536以上の値を設定している場合は,shortに変更することはできません。
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[コマンド省略時の動作]
パスコストモードはshortで動作します。
[通信への影響]
なし
[設定値の反映契機]
設定値変更後,すぐに運用に反映されます。
[注意事項]
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spanning-tree modeコマンドでmstを設定した場合,マルチプルスパニングツリーが32bit値で動作します。spanning-tree costコマンドで65536以上のパスコスト値を設定するためには,本コマンドでlongを設定しておく必要があります。
spanning-tree mst costコマンドでパスコスト値を設定する場合は,本コマンドの設定は必要ありません。
[関連コマンド]
spanning-tree cost
spanning-tree vlan pathcost method
spanning-tree vlan cost
spanning-tree single pathcost method
spanning-tree single cost