コンフィグレーションコマンドレファレンス Vol.1


instance

マルチプルスパニングツリーのMSTインスタンスに所属するVLANを設定します。

[入力形式]

情報の設定・変更

instance <mst instance id> vlans <vlan range>

情報の削除

no instance <mst instance id>

[入力モード]

(config-mst)

[パラメータ]

<mst instance id>

MSTインスタンスIDを設定します。

  1. 本パラメータ省略時の初期値

    省略できません

  2. 値の設定範囲

    0〜4095

vlans <vlan range>

MSTインスタンスに所属するVLANを設定します。一つのVLAN IDを設定できるほか,"-"(ハイフン),","(コンマ)を使用して複数のVLAN IDの一括設定もできます。

  1. 本パラメータ省略時の初期値

    省略できません

  2. 値の設定範囲

    1〜4094

  3. 本パラメータ使用時の注意事項

    ・MSTインスタンスID0には,ほかのMSTインスタンスに属していないVLANすべてが所属します。

    ・同じMSTリージョンを構成するためには,MSTインスタンスIDと本パラメータで設定するVLAN ID,およびnameパラメータの値とrevisionパラメータの値をMSTリージョン内で一致させる必要があります。

[コマンド省略時の動作]

すべてのVLANがMSTインスタンスID0に所属します。

[通信への影響]

spanning-tree modeコマンドでmstを指定している場合,トポロジの再計算によって,トポロジの形成が終了するまで通信断となります。

[設定値の反映契機]

設定値変更後,すぐに運用に反映されます。

[注意事項]

  1. MSTインスタンスID0に関する情報は,showコマンドでは表示しません。

  2. Ring Protocolとマルチプルスパニングツリー併用時には,本コマンドで指定するVLANとRing ProtocolのVLANマッピングに指定するVLAN IDを一致させる必要があります。不一致となったVLANはブロッキング状態となります。

[関連コマンド]

なし