コンフィグレーションコマンドレファレンス Vol.1


mac-address-move

MACアドレス学習移動監視機能を設定します。

[入力形式]

情報の設定・変更

mac-address-move detect-count <count> duration <seconds> action {inactivate [auto-recover <seconds>] | log}

情報の削除

no mac-address-move

[入力モード]

(config-if)

イーサネットインタフェース

[パラメータ]

detect-count <count>

ループ障害の発生を判断するための,1秒当たりのMACアドレス学習移動回数の閾値を設定します。

  1. 本パラメータ省略時の初期値

    省略できません

  2. 値の設定範囲

    1〜1000

duration <seconds>

ループ障害の発生を判断するための,detect-countを超えている状態の継続時間を秒単位で設定します。

  1. 本パラメータ省略時の初期値

    省略できません

  2. 値の設定範囲

    1〜86400

action {inactivate [auto-recover <seconds>] | log}

ループ障害の発生および回復を検出した場合の動作を設定します。

inactivate [auto-recover <seconds>]

ループ障害の発生を検出した場合に,対象ポートをinactive状態にします。ポートの状態を変更するときは,運用メッセージを出力します。

auto-recover <seconds>で,対象ポートをinactive状態にしたあと自動でactive状態に変更するまでの時間を,秒単位で指定できます。省略した場合は自動でactive状態にしません。

log

ループ障害の発生および回復を検出した場合に,運用メッセージを出力します。

  1. 本パラメータ省略時の初期値

    省略できません

  2. 値の設定範囲

    <seconds>の設定範囲は1〜86400

[コマンド省略時の動作]

なし

[通信への影響]

なし

[設定値の反映契機]

設定値変更後,すぐに運用に反映されます。

[注意事項]

  1. 本コマンドを上書きで再設定すると,次に示すパラメータの設定値を閾値とした監視状態,およびループ障害の発生状態がリセットされます。

    • detect-count <count>

    • duration <seconds>

    • auto-recover <seconds>

  2. action inactivateでauto-recoverを指定しなかった場合,inactive状態になったポートをactive状態にするためには,運用コマンドactivateを使用します。

  3. detect-countおよびdurationに極端に小さい値を設定すると,正常運用状態でのMACアドレス学習の移動をループ障害と誤判断することがあります。使用する環境に合わせて設定値を調整してください。

  4. チャネルグループを構成するポートに本コマンドを設定する場合は,チャネルグループを構成するすべてのポートに同じ設定をしてください。

[関連コマンド]

なし