コンフィグレーションコマンドレファレンス Vol.1


snmp-server user

SNMPセキュリティユーザ情報の設定をします。本コマンドで作成したユーザ情報は,snmp-server groupコマンドおよびsnmp-server hostコマンドで使用します。本コマンドでは最大50エントリを設定できます。

本コマンドでは,認証プロトコルとプライバシープロトコルを設定します。プライバシープロトコルは,認証プロトコルを設定していないと設定できません。認証プロトコルとプライバシープロトコルの組み合わせを次の表に示します。

表13‒7 認証プロトコルとプライバシープロトコルの設定可能な組み合わせ

項番

認証プロトコル

プライバシープロトコル

1

なし

なし

2

HMAC-MD5,HMAC-SHA1,HMAC-SHA-256,またはHMAC-SHA-512

なし

3

HMAC-MD5,HMAC-SHA1,HMAC-SHA-256,またはHMAC-SHA-512

CBC-DESまたはCFB128-AES-128

[入力形式]

情報の設定・変更

snmp-server user <user name> <group name> v3 [auth { md5 | sha | sha256 | sha512 } <authentication password> [priv { des | aes128 } <privacy password>]] [vrf <vrf id>]

情報の削除

no snmp-server user <user name>

[入力モード]

(config)

[パラメータ]

<user name>

SNMPセキュリティユーザ名を設定します。

  1. 本パラメータ省略時の初期値

    省略できません

  2. 値の設定範囲

    32文字以内の文字列をダブルクォート(")で囲んで設定します。入力可能な文字は,英数字と特殊文字です。入力文字列にスペースなどの特殊文字を含まない場合,文字列をダブルクォート(")で囲まなくても設定できます。詳細は,「パラメータに指定できる値」の「■任意の文字列」を参照してください。

<group name>

SNMPセキュリティユーザが所属するSNMPセキュリティグループ名を設定します。

  1. 本パラメータ省略時の初期値

    省略できません

  2. 値の設定範囲

    32文字以内の文字列をダブルクォート(")で囲んで設定します。入力可能な文字は,英数字と特殊文字です。入力文字列にスペースなどの特殊文字を含まない場合,文字列をダブルクォート(")で囲まなくても設定できます。詳細は,「パラメータに指定できる値」の「■任意の文字列」を参照してください。

v3 [auth { md5 | sha | sha256 | sha512 } <authentication password> [priv { des | aes128 } <privacy password>]]
auth { md5 | sha | sha256 | sha512 } <authentication password>

認証プロトコルおよび認証パスワードを指定します。

md5:認証プロトコルにHMAC-MD5を使用します。

sha:認証プロトコルにHMAC-SHA1を使用します。

sha256:認証プロトコルにHMAC-SHA-256を使用します。

sha512:認証プロトコルにHMAC-SHA-512を使用します。

priv { des | aes128 } <privacy password>

プライバシープロトコルおよびプライバシーパスワードを指定します。

des:プライバシープロトコルにCBS-DESを使用します。

aes128:プライバシープロトコルにCFB128-AES-128を使用します。

  1. 本パラメータ省略時の初期値

    auth以降を省略した場合,認証プロトコルを使用しない設定になります。

    priv以降を省略した場合,プライバシープロトコルを使用しない設定になります。

  2. 値の設定範囲

    <authentication password>および<privacy password>は,どちらも8文字以上32文字以内の文字列をダブルクォート(")で囲んで設定します。入力可能な文字は,英数字と特殊文字です。入力文字列にスペースなどの特殊文字を含まない場合,文字列をダブルクォート(")で囲まなくても設定できます。詳細は,「パラメータに指定できる値」の「■任意の文字列」を参照してください。

vrf <vrf id>【SL-L3A】

<vrf id>で指定されたVRFからのアクセスを許可します。

  1. 本パラメータ省略時の初期値

    グローバルネットワークからのアクセスを許可します。

  2. 値の設定範囲

    <vrf id>にVRF IDを指定します。

    詳細は,「パラメータに指定できる値」を参照してください。

[コマンド省略時の動作]

なし

[通信への影響]

なし

[設定値の反映契機]

設定値変更後,すぐに運用に反映されます。

[注意事項]

  1. snmp-server groupコマンドで設定されていないセキュリティグループ名を本コマンドに設定した場合,本コマンドに設定したセキュリティグループの情報は無効となりますので,ご注意ください。

[関連コマンド]

snmp-server engineID local

snmp-server view

snmp-server group

snmp-server host