コンフィグレーションガイド Vol.3


35.2.2 VRFの設定

本装置でVRF機能を動作させるには,VRFの設定,インタフェースのVRF設定,および各機能のVRF設定が必要です。各機能のVRF設定については,各機能のコンフィグレーションの節を参照してください。

[設定のポイント]

VRFの設定,インタフェースのVRF設定の順に設定してください。

[コマンドによる設定]

  1. (config)# vrf definition 2

    (config-vrf)# maximum routes 500 70

    (config-vrf)# arp-limit 50

    (config-vrf)# ipv6 maximum routes 400 70

    (config-vrf)# nd-limit 50

    (config-vrf)# exit

    VRF 2を設定します。IPv4最大経路数を500,警告の運用メッセージを出力する閾値を70%に設定します。ARPエントリの上限を50に設定します。IPv6最大経路数を400,警告の運用メッセージを出力する閾値を70%に設定します。NDPエントリの上限を50に設定します。

  2. (config)# interface loopback 2

    (config-if)# vrf forwarding 2

    (config-if)# ip address 192.168.0.2

    (config-if)# ipv6 address 2001:db8::2

    (config-if)# exit

    ループバックインタフェースにVRFを指定します。ループバックインタフェース2にVRF 2を指定して,IPv4アドレスとして192.168.0.2を,IPv6アドレスとして2001:db8::2を設定します。

  3. (config)# interface vlan 10

    (config-if)# vrf forwarding 2

    (config-if)# ip address 192.168.10.1 255.255.255.0

    (config-if)# ipv6 enable

    (config-if)# ipv6 address 2001:db8:10::1/64

    VLANインタフェースにVRFを指定します。VLAN ID 10にVRF 2とIPv4アドレス192.168.10.1,サブネットマスク255.255.255.0を設定します。IPv6を有効にして,IPv6アドレスとして2001:db8:10::1,プレフィックス長64を設定します。