29.1.1 概要
BGP4+(Multiprotocol Extensions for Border Gateway Protocol 4)は,インターネットのバックボーンで使用されているルーティングプロトコルBGP4を,IPv4以外のプロトコルにも使用できるように拡張したものです。インターネット上で使用されているすべての経路情報を扱えます。
BGP4+(IPv6)とBGP4(IPv4)の機能差分を次の表に示します。
機能 |
BGP4+(IPv6) |
BGP4(IPv4) |
---|---|---|
EBGP,IBGPピアリング,経路配信 |
○ |
○ |
経路フィルタ,BGP属性変更 |
○ |
○ |
コミュニティ |
○ |
○ |
ルート・リフレクション |
○ |
○ |
コンフェデレーション |
○ |
○ |
サポート機能のネゴシエーション |
○ |
○ |
ルート・リフレッシュ |
○ |
○ |
マルチパス |
○ |
○ |
ピアグループ※1 |
○ |
○ |
ルート・フラップ・ダンプニング※2 |
○ |
○ |
BGP4 MIB※2 |
× |
○ |
TCP MD5認証 |
○ |
○ |
グレースフル・リスタート |
○ |
○ |
学習経路数制限 |
○ |
○ |
(凡例) ○:取り扱う ×:取り扱わない
注※1 外部ピアおよびメンバーAS間ピア同士,または内部ピア同士のグルーピング
注※2 VRFでは取り扱いません