コンフィグレーションガイド Vol.2


26.2.2 E2E-TCの設定

E2E-TCの設定例を次の図に示します。

図26‒3 E2E-TCの設定例

[図データ]

[設定のポイント]

PTPインタフェースに指定するVLAN IDとIPv4アドレスには,VLANインタフェースに設定されているVLAN IDとIPv4アドレスを設定してください。また,PTPメッセージの中継遅延時間の揺らぎを最小限にするため,本装置のPTPメッセージの優先度(CoS)を7(最高優先)に設定してください。

なお,PTPメッセージを送受信するすべてのポートで,PTPを有効にする必要があります。

[コマンドによる設定]

  1. (config)# interface vlan 100

    VLAN ID 100をポートVLANとして作成します。また,VLANコンフィグレーションモードに移行します。

  2. (config-if)# ip address 192.168.1.1 255.255.255.0

    (config-if)# exit

    VLAN100にIPv4アドレス192.168.1.1,サブネットマスク255.255.255.0を設定します。

  3. (config)# ptp source-interface vlan 100 ip-address 192.168.1.1

    PTPインタフェースにVLAN 100,IPv4アドレス192.168.1.1を設定します。

  4. (config)# ip qos-flow-list PTP_PRIORITY

    (config-ip-qos)# qos udp any host 224.0.1.129 range 319 320 action cos 7

    (config-ip-qos)# exit

    IPv4 QoSフローリスト(PTP_PRIORITY)を作成して,PTPメッセージのフレームの優先度を7に設定します。

  5. (config)# interface range tengigabitethernet 1/0/1-3

    ポート1/0/1〜1/0/3のインタフェースモードに移行します。

  6. (config-if-range)# switchport mode access

    (config-if-range)# switchport access vlan 100

    ポート1/0/1〜1/0/3をアクセスポートに設定します。また,VLAN 100を設定します。

  7. (config-if-range)# ptp enable

    ポート1/0/1〜1/0/3でPTPを有効にします。

  8. (config-if-range)# ip qos-flow-group PTP_PRIORITY in

    (config-if-range)# exit

    ポート1/0/1〜1/0/3で受信側のIPv4 QoSフローリスト(PTP_PRIORITY)を有効にします。

  9. (config)# ptp run e2e-tc

    本装置をE2E-TCに設定します。

  10. (config)# save

    (config)# exit

    保存し,コンフィグレーションモードから装置管理者モードに移行します。