コンフィグレーションガイド Vol.2


19.1.3 802.1Q Tag付与機能

802.1Q Tag付与機能は,ミラーリングフレームにVLAN Tagを付ける機能です。この機能を利用することで,ミラーリングフレームは,付けたVLAN Tagに基づいてレイヤ2中継ができ,離れた場所にあるアナライザなどのトラフィック監視装置まで転送できます。ただし,ミラーリングフレームのMACアドレスは,モニターポートで受信したフレームのMACアドレスをそのまま使用するため,ミラーリングフレームを中継する装置では,実際のネットワーク構成と異なるMACアドレスのフレームを受信することになります。そのため,中継に使用するVLAN(ミラーリングフレームに付けたVLAN Tag)ではMACアドレス学習を抑止してください。

ミラーポートとして設定してもこの機能を使用する場合は,プロトコルVLANおよびMAC VLANの機能以外を使用できます。

802.1Q Tag付与機能がフレームに付けるVLAN Tagのフィールドについて次の表に示します。

表19‒1 802.1Q Tag付与機能がフレームに付けるVLAN Tagのフィールド

フィールド

説明

サポート内容

TPID

IEEE802.1Q VLAN Tagが続くことを示すEtherType値

ミラーポートとして使用するポートのTPIDに従います。

User Priority

IEEE802.1Dのプライオリティ

本機能ではデフォルト(3)だけをサポートします。

CF

(Canonical Format)

MACヘッダ内のMACアドレスが標準フォーマットに従っているかどうか

本機能では標準(0)だけをサポートします。

VLAN ID

VLAN ID

ユーザが使用できるVLAN IDは2〜4094です。