コンフィグレーションガイド Vol.2


15.2.6 ADVERTISEMENTパケット送信間隔の設定

ネットワークの負荷が高く,ADVERTISEMENTパケットの損失が多いために,仮想ルータのマスタとバックアップがたびたび切り替わる場合は,ADVERTISEMENTパケットの送信間隔を長くすることで,現象を軽減できることがあります。ただし,バックアップの仮想ルータは,ADVERTISEMENTパケットを3回続けて受信できないときにマスタに変わるため,ADVERTISEMENTパケットの送信間隔を長くすると,マスタの仮想ルータで障害が発生した場合に,バックアップの仮想ルータがマスタに変わるまでの時間も長くなります。

また,装置に多くの仮想ルータを設定した場合,上記と同様にマスタとバックアップが切り替わることがあります。その場合は,次の表を基にADVERTISEMENTパケット送信間隔を調整してください。

表15‒8 ADVERTISEMENTパケット送信間隔の設定目安値

装置当たりの仮想ルータ数

ADVERTISEMENTパケット送信間隔

1〜64

1秒以上

65〜128

2秒以上

129〜192

3秒以上

193〜255

4秒以上

[設定のポイント]

ADVERTISEMENTパケット送信間隔は,マスタおよびバックアップの仮想ルータへ同一の値を設定してください。

[コマンドによる設定]

  1. (config-if)# vrrp 1 timers advertise 3

    仮想ルータID1の仮想ルータのADVERTISEMENTパケット送信間隔を3(秒)に設定します。