コンフィグレーションガイド Vol.2


14.1.9 ダイレクトリンク障害検出の設定

[設定のポイント]

ダイレクトリンクの障害によってバックアップ(隣接不明)状態からマスタ状態に切り替えるときに,手動(マスタ遷移コマンド入力)で切り替えるか,自動(ダイレクトリンク障害検出機能)で切り替えるかを選択します。

ダイレクトリンク障害検出機能を使用し自動で切り替える場合,対向装置の装置障害以外でダイレクトリンク障害と検出する可能性を少なくするため,ダイレクトリンクを冗長構成にすることをお勧めします。ダイレクトリンクを冗長構成にするためには,リンクアグリゲーションを使用する方法と通常のリンクを複数使用する方法があり,どちらも効果は同じです。レイヤ3冗長切替機能でダイレクトリンク上のVLANを通信に用いる場合,ダイレクトリンクを冗長構成にするときは,リンクアグリゲーションを使用してください。

[コマンドによる設定]

  1. (config)# gsrp 1

    GSRPコンフィグレーションモードに移行します。

  2. (config-gsrp)# no-neighbor-to-master direct-down

    ダイレクトリンク障害検出機能を設定し,ダイレクトリンクの障害時に自動でマスタ状態に遷移します。