25.4.2 Tag変換の設定
Tag変換を設定する手順を次の図に示します。ここでは,図に示す構成のポート1/0/2の設定例を示します。
構成例では,ポート1/0/2にTag変換を適用します。ポート1/0/2では,VLAN 100のフレームの送受信はVLAN Tag 1000で行い,VLAN 200のフレームの送受信はVLAN Tag 100で行います。このように,VLAN 100でTag変換を行った場合,ほかのVLANでVLAN Tag 100を使用することもできます。また,ポート1/0/2ではVLAN Tag 200のフレームをVLAN 200として扱わないで,未設定のVLAN Tagとして廃棄します。
- [設定のポイント]
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Tag変換は,Tag変換を有効にする設定と,変換するIDを設定することによって動作します。Tag変換の設定はトランクポートだけ有効です。
Tag変換はswitchport vlan mappingコマンドで設定します。設定した変換を有効にするためには,switchport vlan mapping enableコマンドを設定します。Tag変換を有効にすると,そのポートで変換を設定していないVLANはフレームの送受信を停止します。
[コマンドによる設定]
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(config)# interface gigabitethernet 1/0/2
(config-if)# switchport mode trunk
(config-if)# switchport trunk allowed vlan 100,200
ポート1/0/2をトランクポートに設定して,VLAN 100,200を設定します。
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(config-if)# switchport vlan mapping 1000 100
(config-if)# switchport vlan mapping 100 200
ポート1/0/2でVLAN 100,200にTag変換を設定します。VLAN 100ではVLAN Tag 1000でフレームを送受信して,VLAN 200ではVLAN Tag 100でフレームを送受信するように設定します。
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(config-if)# switchport vlan mapping enable
ポート1/0/2でTag変換を有効にします。本コマンドを設定するまではTag変換は動作しません。
- [注意事項]
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Tag変換を使用するポートは,そのポートのすべてのVLANでTag変換の設定をする必要があります。変換しないVLANの場合は,同じ値に変換する設定を行ってください。なお,Tag変換の収容条件はコンフィグレーションの設定数で768で,同じ値に変換する設定も含まれます。