コンフィグレーションガイド Vol.1


17.1 解説

本装置では動作情報や障害情報などを運用メッセージとして通知します。同メッセージは運用端末に出力するほか,運用ログとして装置内に保存します。この情報で装置の運用状態や障害の発生を管理できます。

運用ログは装置運用中に発生した事象(イベント)を発生順に記録したログ情報で,運用メッセージと同様の内容が格納されます。運用ログとして格納する情報には次に示すものがあります。

種別ログは装置内で発生した障害や警告についての運用ログ情報をメッセージIDごとに分類した上で,同事象が最初に発生した日時および最後に発生した日時と累積回数をまとめた情報です。

これらのログは装置内にテキスト形式で格納されています。装置管理者は,表示コマンドでこれらの情報を参照できます。

採取した本装置のログ情報は,syslogインタフェースを使用してsyslog機能を持つネットワーク上の他装置(UNIXワークステーションなど)に送ることができます※1,※2,※3。また,同様に,ログ情報をE-Mailを使用してネットワーク上の他装置に送ることもできます。これらのログ出力機能を使用することで,多数の装置を管理する場合にログの一元管理ができるようになります。また,ログ情報をE-Mailで送信することもできます。

注※1

他装置からのsyslogメッセージを受信する機能はサポートしていません。

注※2

本装置で生成したsyslogメッセージでは,RFC3164で定義されているHEADER部のHOSTNAME欄は未設定です。

注※3

スタック構成でメンバスイッチのスイッチ状態がバックアップからマスタへ遷移した直後は,一時的にsyslogサーバへIPパケットを送信できない状態になります。その場合,syslogサーバへのメッセージがsyslogサーバに届かないため,ログ情報が記録されないことがあります。

スイッチ状態遷移時のログ情報は,運用コマンドshow loggingで確認してください。